ALS嘱託殺人がさらに変な方向に | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

ALS嘱託殺人で二人の医師が逮捕された。一人は、宮城県の医師。こっちにかんしては、このブログなどでも書いてきた。もう一人の医師が、東京の医師。こっちはノーマークだったが、こちらにも変な話がとびこんできた。

 

この東京の医師。東京の私立医科大学に在籍したあと、そこを退学したらしい。その後、海外の医学部を卒業したということになっているので、医師国家試験を受けて医師免許を取得しているのだ。ところが、海外の医学部を卒業したという証拠がないと言われはじめた。

 

海外の医学部でも、きちっとしたところを卒業すれば、日本国での審査の上、日本の医師国家試験を受験できる。このような制度があり、日本の医学部に入れないからと、ヨーロッパなどの医学部に入学するのが、なかばビジネス化されている。ただ、海外の医学部を卒業しても全員が日本の医師国家試験を受けられるとは限らない。日本での審査が必要になるのだ。

 

審査をするのは当然厚労省。宮城県で今回逮捕された大久保医師は、元厚労省の医系技官。医系技官とは、医師免許をもつ厚労省の役人のことである。ひょっとすると、この東京の医師の医師免許不正取得にかかわっていた可能性があるのかもしれない。その時からの、付き合いなのだろうか。

 

今後この点についての追及もはじまるだろうが、ぼろぼろといろいろなことがでてくる。