もっとも大切なことは他の人との距離をとることです | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

不要不急の外出を控えるように。

この言葉の真意は、人との接触を避けるようにということである。つまり、今言われているソーシャルディスタンス(人と人との距離)をとるということなのだ。外出を控えていれば、他の人と近づくことはたしかにないことでしょう。しかし、この人との距離ということを正しく理解していないと、間違った行動を起こし、コロナに感染してしまう。

 

某芸能人のケースである。自宅に両親を読んで、ホームパーティを開いたそうだ。これがダメなのだ。確かに外出はしていないが、他の人とべったりくっついてしまう。これがダメな行為である。「外出しないように」と遠回しに言うことで、本意が隠れて誤解されてしまっている。

 

不要不急ではなく、本当に必要な外出ならいいだろう。たしかに、買い物も必要であろう。しかし、買い物するときにも、他の人との距離をとらないと駄目なのだ。

 

ウイルスは人が運ぶ。だから、人に近づかなければほとんどうつらない。その人の外出が不要不急であるのか、しかたなく外出するのか、そんなことはウイルスには関係ない。感染した人に近づけばウイルスは入ってくる。

 

「この人はとてもいい人だから。」性格がいい、悪いもウイルスにとっては関係のない話だ。すべての人がウイルスに感染している可能性がある。自分の家族だってありうるのだ。

 

ただし、同居の家族は仕方ない。家庭内でウイルスがうつりあうのはどうしようもない。せめて、外からウイルスを持ち込まないように気を付けるぐらいしかない。

 

同居の家族意外とはできるだけ近づかないようにするべきである。仕事だろうが、なんだろうが、防げるのであれば近づかないようにしていくべきだ。