買いだめに走るのが本末転倒 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

週末は外出を控えて。

 

これはコロナを広めないための政策である。もちろん、これ以上広がれば、都知事の言うように首都閉鎖はありうる選択肢だ。ただ、首都閉鎖を恐れて今のうちに買いだめをしようとするのが、そもそも本末転倒である。「食料品を買い求めてあちこちさまよい歩くことが、コロナを広める結果になる」こういう簡単なことがわからないのだろうか。もちろん、自宅の近くに売っているものを買うのはいい。しかし、そこに品物がないからとあちこち移動すれば、コロナの感染は広がる。週末にあちこちと動くことがダメだと言っているのに、まったく逆のことをしてしまっている。これではコロナの広がりは防げない。

 

「私は熱などの症状がないから大丈夫」と思っているのではないだろうか。コロナのウイルスには潜伏期というのがあり、実は潜伏期のほうがウイルスが多くでて、周りにうつす可能性が高いのではないかという報告もある。症状がある人はもちろんだが、症状もない人も危ないのだ。

 

だからこそ、週末は外出を控えろという結論になるのだ。もちろん、近所で買い物をするなどの最小限の行動はしかたないことだろう。買うものを求めてあっち行ったり、こっち行ったりは控えるべきだろう。