鳥インフルエンザのヒトーヒト感染 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

新型コロナウイルスはほとんど心配ない。今後日本国内に蔓延するかもしれないが、高齢者や持病をもつ人以外は、たぶんそんなに心配ないころだろう。

 

しかし、最近になり気になるニュースがでてきた。中国の湖南省で、鳥インフルエンザでの死亡例がでてきたのだ。今のところ亡くなっているのは大量の鳥のようだが、これが人間にうつるとやっかいだ。この手のウイルス(特にインフルエンザ)は、型をどんどん変えてくる。鳥だけがかかっていたものが、人間にもうつるようになるのだ。2015年には中国で何人もの人間が鳥インフルエンザで亡くなった。これはかなりの死亡率だったのだ。

 

鳥インフルエンザの場合にやっかいなのは、鳥は空を飛んで日本までもやってくるということだ。以前には、鳥インフルエンザの流行でかなりの鳥が殺傷せざるをえなくなったことがあった。このときは、人への感染が起きてこなかったからよかったが、殺傷率の高い鳥インフルエンザがいずれでてくるだろうと、国も結構前から心配している。これがでてきたら、世界中がパニック(パンデミック)になるのが目に見えている。常に警戒しているのだが、うまいこと対応ができるかどうかは未知数だ。

 

鳥からのみ感染するのであれば、鳥に接触する人だけが危ないで済む話だ。人から人への感染がおこると、もうどうにもならない。新型コロナウイルス騒動以上に大騒ぎになってしまう。