今のお札はとても破れやすい。前のお札までは自然に破れるということはほとんどなかった。紙が丈夫だったのであろう。それに比べると、今のお札はすぐに破れる。真ん中から切れてしまうものもあるし、端っこがちぎれてしまったものもある。少しぐらいの破れであれば、そのまま使うのは問題ないが、真ん中でやぶれたものはさすがに使えない。銀行でとりかえてもらうしかない。国としては破れやすいことは最初からわかっていたのではないか。破れたら、新しい紙幣と交換と考えているのであろう。ただ、破れた紙幣を取り換える手間は、こちら側の手間になる。面倒な話だ。
学生時代に、近所の大学生が1000円札の偽造で捕まったという噂が流れた。1000円札を建てに細かく切り刻み、少しずつずらしながら、10枚の1000円札から1枚よけいに作り出したそうだ。これはお金の偽造になり、すごい重罪になる。その後、カラーコピー機が普及し、簡単にお札をコピーできるようになった。見た目は本物そのままである。ただ、紙質が悪いのですぐにばれてしまうが。このような形でのお金の偽造も重罪である。たかが、1000円しか盗んでいないではすまないのだ。無期または懲役3年以上と法律にある。たとえ10円玉だろうと偽造したり、変造すると、3年以上の懲役になる。1000円をもうけるために、捕まるのはバカな行為であろう。悪意がないと不起訴になる可能性はあるかもしれないが、大学は退学になったような話をその後聞いた。もっともな処分である。
以前に、小さなお札を見つけた。自分の財布の中にあったのだが、他のお札に比べてサイズが小さい。ひょっとしたら偽造かと、銀行にもっていって相談したら、「本物です。水につけてしまったのでしょう。」ということであった。一度水につけてしまってから乾かすと、お札が縮むそうなのだ。自分が手にする間に誰かが濡らしてしまったのであろう。