体調管理には睡眠 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

実は、昨晩11時半になるとすごい睡魔が襲ってきた。いつもは12時半~1時ぐらいに寝るのだが、昨日だけは12時まで起きているのが大変だった。このため、12時すぎに倒れこむように布団に入った。おそらく5分もしないうちに深い眠りに入ってしまった。

 

結局7時半ごろまで、一気に眠り続けた。特に昨日何かがあったわけでもない。疲れがたまり続けていたのであろうか。

 

人間の体調管理に何よりも大切なのは睡眠だと思っている。規則正しい睡眠である。眠いと思うのは、体が眠りを欲するからであって、その欲望のままに眠り込むのが一番いい。

 

ただ、仕事に行かなければならない。途中で誰かに起こされる。そのような理由で、十分な睡眠時間がとれないままに過ごさなければならないことも多いことだろう。これが体調不良につながる。風邪をひくのもこんなときであるし、他の様々な病気がでてくるきっかけもこんなときであるかもしれない。

 

もっと言えば、がんに対しても言えるかもしれない。胃がんの原因は睡眠不足だとまでいったら言い過ぎであろう。しかし、人間の体内には常に癌細胞が生まれ続けている。癌細胞が生まれると、人間の体はその癌細胞を抑えようという働きがある。癌細胞が生まれ、癌細胞が壊される。常にそんな戦いをしているそうだ。癌細胞を殺せなくなったとき、癌が増殖し、本物の癌になる。では癌細胞の増殖を抑えているものはなんなのかといえば、それが免疫なのであろう。免疫が正しく作用していれば、癌は増えない。疲れ、睡眠不足などにより体がまいってくれば免疫力が低下し、癌細胞を抑えきることはできなくなる。こんな理由で、睡眠は大切なのだと主張したい。

 

若いころはすぐに眠れるが、年をとってくるといろいろな理由から、睡眠時間が十分に確保できなくなる。ベッドに入っても、眠れないのだ。眠るにはどうするかが悩ましいところではある。自分の場合には眠ること自体は難しくはないので、あとは十分な睡眠時間を確保することである。眠れてしまえば、体力は回復してくる。