睡眠リズムの問題 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

前回睡眠の話を書いたとき、リズムの話を書こうとしていて、書いている間に別の方向にいってしまいました。あらためて睡眠リズムの話を書いていきます。

 

夜寝る時間と、朝起きる時間を一定にしたほうが体調を良好に維持できます。これが崩れやすいのは、看護師さんのように、三交代で準夜、深夜があり、眠る時間がマチマチなのが一番こたえます。まず、ねつきづらくなり、不眠症になりやすいのです。このため、睡眠薬を飲んでいる人が多いのが特徴になります。寝る時間がずれやすいと、体調不良にもつながり、耳鼻咽喉科の病気としては、急性低音障害型感音性難聴がかなりいます。僕も今までの病院で、この病気の看護師さんをどれだけ診てきたか。同じ病院でも他の業種には少ないのです。

 

寝る時間を変えるというのは、人間にとって無理が大きいのです。眠くなったら寝るという生活を繰り返していくと、だんだん寝る時間は遅くなっていきます。たしか、一日1時間ずつずれていくという話を聞いたことがあります。時計をみて、寝る時間を自分で管理しないと、夜型の人間になりやすいのです。

 

また、時差ボケという言葉があるように、海外への移動のある人も、睡眠の時間の調整はとても大変です。飛行機のCAの人とかですかね。寝なきゃいけないのに眠れないという人も多いのではないでしょうか。

 

今は睡眠リズムの調整をするようなタイプの睡眠薬もでてきているので、睡眠のリズムと時間を保つためには、睡眠専門の医師の相談を受けるといいかもしれません。

 

繰り返しますが、睡眠がとれないと疲れがたまり、体調を壊します。

 

 

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