「ジャスミンティーしかないや、ジャスミンティーでもいい?」


『ジャスミンティー好き』



「よかった。……………私も好き♥」












"私も好き"







え!何!! 今の???告白?????




今、俺の目見て、意味あり気だったよね???






それとも…



気の所為?



勘違い??



困惑している俺に




「りょうた耳赤ーい」



『えっ!!』 



クスクスと笑ってる




『からかったな!』




「はい、どうぞ。 粗茶ですが」



と俺の前にカップを置いて




「からかってないよ。   おまじない。」



“おまじない…‥おまじないって何? 何の⁇”



理解出来ずにいる俺を見て





「最近、取引先のSさん来ると不機嫌になってるから、おまじない」





『機嫌良くなる?』



「そう」



『なるほど』




勝手に満足そうにしちゃって、、、




俺そんなに舞さんに気を使わせるほど機嫌悪くしてるのかな⁇




ピンク野郎に睨みを効かせてる自負はあるけど…





















初めて来た舞さんの家、、




黄色のカーテンに黄色のカーペット、



黄色のクッションに黄色のカップ.....



嵐のCD?DVD? 凄い量が並んでる......




(テレビの横には俺があげたビードロ。ちゃんと飾ってくれてるんだ♥)




あ、ここには二宮くん、、ここにも、、






「引いた?」



『引いたのとは違うけど、多少の驚きはあります…』




「ヲタ部屋なんて推しが違うだけで、


皆んな似たようなものだと思うけど、知らない人にはね……


りょうたは好きなアイドルとか居ないの?女優さんとか」




『あんまりTV見ないな。子どもの頃は戦隊モノとか好きだったけど』



「男の子が通る道だね、 私の頃は〇〇レンジャーだったな〜」




キッチンの棚をゴソゴソとするけど緑茶が見たらない........



桂花楼で買った茉莉花茶が出てきた、




「ジャスミンティーしかないや、ジャスミンティーでもいい?」



『ジャスミンティー好き』












「ねぇ、テラリウムって知ってる?」



『テラリウム???』



「こういうのなんだけど...」



と舞さんがガラスの器の中に土と苔で造られたミニチュアの世界が映し出された画像を見せてきた



『へぇ〜、面白そう!こういうのがあるんですね』



「これね、自分でレイアウトして作れるらしいの」




『行ってみる?テラリウム置いてるお店。俺も見てみたい』









結局、迷いに迷って玄関に飾れるサイズを購入。


もちろんオリジナル。





りょうたと




これは要らなくない?


これはこっちに置いたほうがいいかも!


これあったら可愛い!





あれこれ言いながら作った1つだけの世界。





『舞さん、ここでいいですか?』



「うん。 ありがとう、助かった!」



『いいえ、なんだかんだ作るの楽しかったです』




りょうたに玄関まで運ぶのを手伝ってもらった。








「あ、どうぞ、、上がって」



『おじゃまします』






初めて来た舞さんの家、、