イギリスの心理学者が実験で、小学生に輪投げをさせました。投げる場所はどこでもいいと言ったところ、大半の子が、輪が入るか入らないか五分五分の位置を選んで投げたそうです。
子どもたちは、成功するか失敗するか半々くらいが一番面白いということを意識せずとも感づいているのでしょう。
私たちの人生も選択の連続です。その際、うまくいくか、いかないか微妙なところを無意識に選んでいるのではないでしょうか?だから、思いどおりにいくことが半分、期待はずれに終わるのが半分。
ですから、失敗しても不運な目に遭っても、そう落ち込むこともありません。不運が続いたときは「これも自分で選んだこと!次は幸運がやってくる確率が高まった」と考えて、明るい気持ちで過ごしましょう。
さらに言えば、うまくいかない状況は、うまくいったときの喜びを生み出す土台になっているのです。いつもいつも、思いどおりになっていたら、その喜びは感じられないでしょう。
たとえば、四季がなく、一年中同じ気温だとしたら、退屈でつまらないしょう。夏の猛暑が秋の涼しさを心地よく感じさせ、冬の寒さが春が来る喜びを支えています。
うまくいくことと、いかないことが適当に入り交じって、その両方の体験から様々な感情をしみじみ味わう。それが、彩り豊かな人生なのです。