社長入門講座  -7ページ目

【社長入門講座】 70%の力で

◆ 70%の力で ◆


人は100%の力を発揮することを求めるが、正しいのだろうか?


いつも100%だと、

無理が出る
後が続かない
余裕がない


70%で良しとしよう。


70%なら、30%の余裕が持てる。


失敗してもリカバリーできる余力が残る。


余裕を持って代案を持てば、成功間違いなし。



70%は決めて、30%は任せる。

任された方は、

自主性が出る
責任感が出る
遣り甲斐が出る



腹八分目同様
腹七分目が物事を上手くやるコツだ。


70%でチカラを抜いて、自然界の力に任せる。


これが老子的マネジメント。


三村邦久

【社長入門講座】 遠慮、近憂

◆ 遠慮、近憂 ◆


今日の論語講座で学んだ一節。



●漢文
子曰、人而無遠慮、必有近憂。



●書き下し文
子曰わく、人にして遠き慮(おもんばか)り無ければ、必ず近き憂い有り。


●現代語訳
孔子がおっしゃいました、
「先々の事を考えて行動しないと、禍(わざわい)は身近な所からやってくるだろう。」



目先の利益に右往左往しないようにせねばならない。

キツイ戒めだ。


三村邦久

【社長入門講座】 遠きをはかる

◆ 遠きをはかる ◆

先週は伊那食品工業様に視察に行ってきた。


「利益を追いかけず、利益を出す方法は何か」と尋ねると、

長期的に物事を考えることだと、答えがあった。


目先の利益を追いかけず、
種まきをすると、
将来にリターンがあると。


これは、
二宮尊徳と教えに由来する。


二宮尊徳の教え

  遠きをはかる者は富み
  近くをはかる者は貧す
  それ遠きをはかる者は百年のために
  杉苗を植う
  まして春まきて秋実る物においてをや
  故に富あり
  近くをはかる者は
  春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
  唯眼前の利に迷うてまかずして取り
  植えずして刈り取る事のみ眼につく
  故に貧窮す


先が見通せない時代だからこそ、長期的思考を大事にしたい。


三村邦久