守口百景「古今東西」2018(第2集)
201802
市制5周年素人のど自慢(昭和26年)
市制15周年のど自慢大阪府予選(昭和36年)

市制5周年を記念して、NHK素人のど自慢大会が開催されたときの写真です。
昭和26年(1951)11月4日日曜日、会場は守口小学校講堂。応募要項には参加資格は16歳以上だれでも参加でき、出演者は必ず当日楽譜を持参し、演目は歌謡曲、歌曲、俗曲、浪曲などで伴奏はアコーディオンとピアノに限り主催者側で準備しますとあります。
 参加の申し込みは、守口市立公民館と守口市内のラジオ店と電気店8店となっていました。
当日は午前11時から始まり、12時15分から1時まで中継放送されました。
多くの参加者があり、唄われたのは「長崎の鐘」などで、盛況のうちに午後3時半に終了しました。
 現在のNHKのど自慢と違い1等から10等までの方に賞品が贈呈されました。入賞者の第1位は滝井西町の久枝秀雄さん、2位が大阪市の笠井久子さん、3位が橋波西之町の上田保さんでした。
 昭和25年頃と言えば電化製品は庶民には高根の花でしたが、松下電器や三洋電機などから蛍光灯スタンド、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、電気炊飯器など次々と新製品が発売され始めたころです。
 下の写真は昭和36年、市制15周年NHKのど自慢全国コンクール大阪府予選のものです。会場は守口小学校講堂、あれから10年。出演者や見学者の服装や髪型など随分違いがわかります。

市章
守口市の市章は公募により昭和26年11月1日に制定され「守口」の2文字を図案化したものです。
市制施行5周年の昭和26年に市章を募集し、その結果718点の応募がありました。審査委員は学識者3人、市側から市長、議長、五周年記念事業準備委員長の6氏で、1回目で56点に絞り、2回目の選考で12点が残り最終的には一等に橋波東之町の近藤竜成さんの作品が選ばれ、表彰と賞金1万円が贈られました。
(文:郷土史研究家・岸田護)
転載:守口市民憲章制定50周年記念誌『守口百景 古今東西』2023年3月10日発行
テキスト入力:元守口市民憲章副会長 浜上(はまがみ)