『守口百景 古今東西』2023(第4集)
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カナディアンスクエア
(河原町)

 このあたりは河原町と呼ばれ、かつて商店街や京阪電車の車庫があった所です。町名は淀川本流の河原だった所からついています。 
 守口市駅の拡張工事が昭和30年(1955年)に始まり、商業施設など駅前の再開発事業が昭和60年(1985年)7月に完成しました。
 京阪百貸店から旧プリンスホテルやテルプラザへはアポロン橋、クリスタル橋が架かり橋の上には穴があいたパッセージがあります。そのすぐ横にはあいた穴にはまるような丸い石もおかれています。これは「人々の永遠の流れ」を表現しているそうです。
 京阪百貸店の駐車場のそばに「愛の鈴モニュメント」があります。ここには子どもを交通事故から守り、すこやかに育つようにと「愛の鈴運動」をしておられた守口青年会議所が埋めたタイムカプセルがありました。
 旧三和銀行の前には「人間と光の交流」を表現した石でできたような市民憲章の大きなモニュメントがあります。機会があればぜひ見てください。
 また守口文化センター前には34年間市長を務められた木﨑正隆氏像が、優しいまなざしで市民を見守っておられます。
 バスターミナルやタクシー乗り場、旧富士銀行、守口文化センター、京阪百貸店で囲まれたカナディアンスクエアはいつもイベントがあり、今では表玄関としての顔をもつ市民の集いの場となっています。
(文:郷土史研究家・岸田護)
転載:守口市民憲章制定50周年記念誌『守口百景 古今東西』2023年3月10日発行
テキスト入力:元守口市民憲章副会長 浜上(はまがみ)