『守口百景 古今東西』2023(第4集)
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守口警察署
平成31年7月開署
(京阪本通2-6-10)

 守口警察は明治8年(1875年)12月堺県達乙第54号で守口町大字守口227番地(現在の竜田通)に守口出張所として置かれました。庁舎は平屋建瓦葺1棟で1ヶ月50銭の家賃で民家を借りていました。
 大正15年(昭和元年、1926年)7月、地方官々制の改正により、枚方警察暑の守口警察分暑が守口警察署と改称されました。京阪国道(国道一号線)の予定地で、移転することになり、昭和4年(1929年)5月に着工、本館は鉄筋コンクリート2階建てで昭和5年(1930年)1月20日に完成しました。
 昭和23年(1948年)3月には自治体警察として守口市警察が発足しました。当時、市の人口は5万4000余人で警察職員数は一般職を含めてわずか87人でした。
昭和29年(1954年)6月、警察法の改正で守口市警察は廃止されました。昭和30年代は守口市、庭窪町、門真町など1市5町、人口約10万余人の区域を管轄していました。
移転前の旧庁舎は、増改築を経て昭和50年(1975年)8月に鉄筋コンクリート地上5階、地下1階が完成しました。
 また経済成長とともに人口増加、交通量の激増、治安の悪化などで昭和52年(1977年)4月に門真警察署が新設されました。
 しかし、庁舎も老朽化が進みエレベーターもなかったため、令和3年(2021年)7月、西に約400㍍のところに新築移転し、開署しました。
入り口前に駐輪場(9台)があり、来庁者用の駐車場も拡充され、エレベーターもあります。
 余談ですが、旧市庁舎と旧警察署の跡地にはイオンタウンや14階建の共同住宅ができるそうです。
(文:郷土史研究家・岸田護)
転載:守口市民憲章制定50周年記念誌『守口百景 古今東西』2023年3月10日発行
テキスト入力:元守口市民憲章副会長 浜上(はまがみ)