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守居神社の神馬

土居町

木版画同好会「ばれんの会」

清田 義雄

 

 社記によると、延喜18年(918年)の台風による洪水から人民を救うために、天道神の夢のお告げがあったので、土を高く築いて祭ったのがはじまり。祭神は素蓋嗚尊で、三輪明神・日吉権現・新羅明神とも記されている。守口と土居の神社ということから守居神社と呼ぶようになった。

 

 土居神社が鎮座したのは、醍醐天皇の延喜18年(918年)のことであります。爾来、千年を越える永きにわたって、戦乱・疫病・災厄を静め、御神徳は益々輝き、人々の信仰は綿々と続いてきました。昭和9年の室戸台風で社域が災禍にみまわれた折り、氏子崇敬者は、境内地を拡張し、社殿の造営を進め、昭和16年に現在の本殿が竣功し、諸施設が逐次竣成して今日に至っております。古くより賢人たちは、神馬として、神社に馬を奉献しました。後に、人々は、神々への感謝の念を込めて木で馬を作って奉納したり、種々の願いを込めて馬を描いた額を献じたりすることとなります。これが、板立馬、絵馬と呼ばれるものです。そして守居神社では、昭和47年敬神の念篤く、こよなく馬を愛する方が御神徳を感謝し、諸願満足、開運繁栄を願ってこのブロンズの駿馬を奉納されたのです。

江端将哲

(土居町)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ