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守口消防署

京阪本通2丁目

木版画同好会「ばれんの会」

南部一郎

 

昭和20年6月の空襲下、現在の守ロ消防署の所在地に大阪府城東消防署守ロ出張所が設置され、昭和21年4月に大阪府守口消防署に昇格。昭和23年に市町村消防制度が確立された。現在の庁舎は昭和38年11月に新築し、その後、昭和56年までに3回の増改築を経て現在に至っている。

 

京阪国道(1号線)を車がまばらに通っており、その間を多くの人が横断している。国道沿いに、木造の守口警察署があり、その隣には、守口には数少ない鉄筋コンクリートの守口市役所がある。道路を挟んで消防署があり、その横に鉄骨の火の見櫓が立っている。上には赤い三角帽の屋根の小屋がのっており、そこへ行くには、むきだしの梯子を登って行かなければならない。小学生の私は、そんな梯子を登る消防署の人は勇気があるなと思ったものです。又火事の後には、必ず火の見櫓の途中から、ホースを干してあるのをよく見かけたものです。これが昭和30年前後の風景です。その消防署も、昭和38年に建て替えられ、49年までは、人的監視により、火事をみはっていたそうだが、建物の高層化に伴い近代機器によって町の安全を守っている。その消防署も、発足して平成9年に50周年を迎え、より装備を充実して、守りの安全を図ってくれている。

石井雅敏

(本町2丁目)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ