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天乃神社

橋波東之町2丁目

木版画同好会「ばれんの会」

岡野達四郎

 

 祭神は素箋嗚尊・誉田別尊・菅原道真であり、天乃は天農とも書かれ、江戸時代には天神社・宮とも呼ばれていた。寛文10年(1670年)当地方を領有していた竹内門主親王によって祭神である菅原道真の木像を授けられ、社殿を再建したといわれている。旧本殿は桃山・江戸初期の特徴がある貴重な建造物。

 

 京阪電車の西三荘駅より南へ4~5分歩くと西三荘ゆとり道」の「花のゾーン」の入口に到着しますが、その手前50メートルほどのところに右へ通じる道があり、この道を入るとすぐのところに天乃神社があります。祭神は素菱嗚尊・誉田別尊・菅原道真公であり、天乃は天農とも書かれ、江戸時代には天神社・天神宮と呼ばれていました。正平3年(1348年)に四條畷戦で焼失しましたが、寛文10年(1670年)当地方を領有していた竹内門主親王によって、祭神である菅原道真公の木像を授けられ、社殿を再建したといわれています。現在の本殿に安置されている旧本殿は、柿葺きの春日造で、桃山時代や、江戸初期の特徴がよく示されている貴重な建造物であります。また、境内には多くの梅の木が植えられており、春先には満開の花が参拝する人々の目を楽しませてくれています。また、元旦の初詣には、除夜の鐘とともに数多くの参拝者が訪れて、長い列ができて、参道の整理も行なわれる状態です。夏、秋の祭礼には、露店も並び、多くの参拝者を集めています。

樋ロミツ子

(西郷通1丁目)

転載:守口守口市民憲章制定25周年記念木版画集『守口百景』
作成:守口市木版画同好会ばれんの会1998年
テキスト入力:元市民憲章副会長 はまがみ