電気の供給方式の基本である単2方式について話します。
単2(単相2線式接地方式)は2本の線で電気を送ります。
交流なので一本は電圧線でもう一本は接地線です。
電圧線とは電圧がかかってある線で100V(もしくは200V)です。
接地線は地面に繋がっている線で0Vです。
コンセントの片穴が電圧線でもう片穴が接地線です。
当然電圧がかかっていないと電気を送る力がありませんので,電圧線から電流が行き,電
化製品を通り,接地線を通って帰り,最終的に地面に逃げます。
ちなみに電流は電化製品を通っても減りません。
電圧線に20A流したら,接地線に20A帰ってくるのです。
減るのは電圧なのです。
100Vの線と0Vの線を電化製品に繋いでますが,逆に言うと100Vの電圧を電化製品が消費し
て0Vにしてしまうのです。
ところで電流を地面に帰すだけの接地線なんていらないと思いませんか。
でも,もし,電流が人間を通って地面に帰ると・・・感電です。
また地面への帰り道が無い場合は電流は流れません。
だから接地線もいるんですね。
前者はコンセントの電圧線の方の穴に針金を手に持って差すことで同現象が起き
ます。
後者はコンセントにプラグも何も差さないことで同現象が起きます。
ちなみにどうやって接地線はどこで大地に帰るかというと、
コンセントから引込線を遡って、電線を遡って、電柱の変圧器まで戻ってから電柱に沿って大地に帰ります。