100の耳打ち-Image361.jpg

 
11月30日 月曜日。くもり。


ね。

と、看板に呼びかけられる。



わたしのこと。

わたしがあなたを見ているんじゃなくて、
あなたがわたしを見ているんだよ、

って言葉があって、
意味がさっぱりわからなかったけれど、

今は、なんとなく、わかるような気がする。

いや、ずっと、むかしから、

わかっていたのかもしれないな。


今日のわたしにとって、

ね。

は、

「眠り」の「ね」。

 
100の耳打ち-Image418.jpg

 
11月29日 日曜日。くもりのちあめ。


 
100の耳打ち-Image411.jpg

 
11月28日 土曜日。はれ。


 
100の耳打ち-Image408.jpg

 
11月27日 金曜日。はれ。


サボテンと、サボテンのおもちゃを
テーブルの上に並べて、じっと見る。


このサボテンは、季節を感じているだろうか。
このサボテンのおもちゃは、
季節を感じているだろうか。

ふたつのサボテンを見る。

ここには、わたし以外のいきものがいる。


本物だろうが、ニセモノだろうが、
サボテンにも、
サボテンのおもちゃにも、
わたしにも、関係ない。

関係ないけれど、
季節は、確実に、変わった。

 
100の耳打ち-Image362.jpg

 
11月26日 木曜日。はれ。


朝、洗濯をする。
昼、昼寝をする。
夜、夕飯をつくる。


わたしの生活は、わたしの生活のままだし、

わたしの想像の友子さんは、
わたしの想像の友子さんのままだ。

もしかしたら、友子さんは二度とここには帰ってこないかもしれないし、

そうだとしても、
わたしは全然、不思議に思わない。


わたしの生活は、わたしの生活のままで、

夜、眠るための布団は
夜、眠るための布団のままだ。

そう思って、目を閉じる。

わたしは、わたしのにおいに包まれている。