令和6年4月2日(火)
おはようございます! ご訪問 ありがとうございます。
きょう4月2日の誕生花は「ニホンサクラソウ」です。
「二ホンサクラソウ」は、「日本桜草」と書きます。この漢字の通り桜の花に形が似ているからサクラソウという名がついたと言われています。
二ホンがついているのは日本に自生するサクラソウであるということが大きいのでしょう。
また、サクラのように開花時期が短く美しさが続かないからサクラを元に名づけられたという説もあります。
確かによく見るとサクラより色が濃いということもあり、少し違って見えますよね。現代の日本で一般的なサクラはもう少し色が薄いものが多いですね?
英語名の「プリムラ・シーボルディー」は、日本でサクラソウを見て気に入って自国に持ち帰ったと言われているシーボルトから名づけられているそうです。
「二ホンサクラソウ」は、ハートの形をしている花びらを持つ花を咲かせます。
その様子はハートを5つ集めたような見た目を持っています。
色も薄紅、紫、白、絞りなど豊富ですがどれも柔らかな色合いで日本らしさの強い花であるともいえます。
「二ホンサクラソウ」は、日本人に昔から愛されてきた花です。関東地方に多く見られた自生種をもとに江戸時代頃から園芸種の栽培が始まったそうです。
当時、小林一茶の詠んだ日本では草でさえも美しく咲くと言った意味を持つ句があります。
我が国は 草も桜を 咲きにけり … 小林一茶
小林一茶の生きた江戸時代には武士も庶民も日々の暮らしを楽しみながら落ち着いて生活することができた時期でもあります。
そのため、競い合って花をめでるという習慣ができたのです。日本が鎖国をしていた時期に訪れたイギリス人は日本人の花好きと庶民の文化程度の高さに感心したそうです。「二ホンサクラソウ」はそんな花を人々が愛するようになった江戸時代にブームを呼びました。武士や商人たちがこぞって集めてコレクションにしていたそうです。
オランダ人のシーボルトは逆に日本の草花を自国に持ち帰って日本園芸ブームを作ったと言われています。
「二ホンサクラソウ」は、恋にもとづいた花言葉が多いこともあり恋愛に効果があると言われています。
恋愛運をアップさせたいと思っているのであれば身近に飾るのも良いでしょう。
「ニホンサクラソウ」の花言葉
「初恋」「憧れ」「無邪気」「清らか」「希望」「青春の喜びと悲しみ」などです。
「ニホンサクラソウ」
学 名:Primula sieboldii
英 名:Japanese primrose
科属名:サクラソウ科
分 類:多年草
花言葉;青春の喜びと悲しみ 他
原産地:日本
開花期:4月~5月
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きょうの1枚は?
" 夜の花手水 "
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は4月7日まで、花手水のライトアップを行っていて、幻想的な光景が来場者を楽しませています。
園内の温室内に四角形や円形などの鉢15個を用意し、菜の花やシャクナゲ、カンヒザクラ、バラ、ダリアなど10種類以上の花を水に浮かべました。
イルミネーションや水中のライトに照らされ、花びらが色鮮やかに浮かび上がります。
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1月積雪期の日本百名山
「大菩薩嶺」登山 !
首都圏近郊にある日本百名山の中で、日帰り登山ができる 2,000m 級として人気の山は、「大菩薩嶺」です。
中里介山の小説「大菩薩峠」で広く世間に知られ、昭和の登山ブームでは東京発夜行日帰りの山として登山者が列をなした山でもあります。
今では上日川峠に通じる車道がよりよく整備され、公共交通機関やマイカーで標高1,600m地点まで上ることができます。そのため人気は衰えることを知りません。
大菩薩峠から雷岩へ続く尾根道
ですが、やはり今も昔も多くの人を惹きつけてやまないのは、「大菩薩峠」から「雷岩」に続く草尾根から望む雄大な眺めといって間違いはないと思います。
その美しい景色に何度もこの山へ訪れています。とりわけ感激したのは冬の降雪後に登った時でした。もう何年前だったか今は正確に思い出せませんが、おそらく10年ほど前の1月中旬頃でした。新雪の中を歩いて見た景色に感激したのをはっきりと覚えています。
今日は冬の登山の様子をご紹介します。
なお、その登山時の写真が消失してしまいましたので画像は少ないですが、ご了承願います。
1.丸川峠から大菩薩峠
1月中旬に、この山に登ろうと思ったらアクセスには注意を要します。一般的な登山口となる「上日川峠」へ通じる県道は4月中旬まで冬期閉鎖となり、バスも通っていません。そのためJR塩山駅からのバスで終点の「大菩薩峠登山口」まで入り、歩いてすぐの「丸川峠入口」がスタート地点となります。
「大菩薩嶺」登山ルート
「丸川峠入口」からの周回コースは、一般的には「丸川峠」を経て「山頂」を踏み、「大菩薩峠」、「上日川峠」へと下り、「丸川峠入口」に戻るのが一般的で登山者も多いです。
今回は逆回コースをとりました。
まず最初の通過点、「上日川峠」へ出るまではそれなりに距離があり、積雪も5~10センチ程度でなかなかきつい感じでした。
「上日川峠」ではシーズン中に登山客で賑わうロッヂ長兵衛が雪に覆われ静かな佇まいを見せ、春を待ち侘びているようでした。空っぽの駐車場から、はるかに望む南アルプスの山々は冬の登山者を見守ってくれていました。
「上日川峠」からは「大菩薩峠」に向かいます。ここからしばらくは「上日川峠」を起点とするシーズン中最もポピュラーな周回コースと同じ道を辿りますが、ここも10~15センチ程度の雪におおわれていました。
冬枯れの樹林帯では、足元に広がる雪面に降り注ぐ気持ちの良い日差しの中を歩きました。
福ちゃん荘を過ぎ、勝縁荘のあたりからは、踏み跡も無く、新雪の上の歩きとなりました。ラッセルをするほどでは無いものの、歩行速度は若干落ち気味です。林道は車の車輪による轍が出来ていて、凍結していました。積雪の深さは登るに従い多くなり歩行も少し遅くなりました。しばらくは新雪のところを踏み、騙しだまし歩いていくうちに「大菩薩峠」の介山荘手前の坂道まで辿り着きました。そこを登ると、登山道は完全にアイスバーンに変わっているところをそのまま強行して峠に到着しました。
2.大菩薩峠から大菩薩嶺
うわあ~お…! 絶景は「大菩薩峠」から続く稜線から始まります。
なんと爽快 ! スカーッと抜ける青い空 ! 冬の冷たい空気の中、遠くまでよく見渡せます。この景色は雪山に登らないと見えない、雪男の特権です! この時期だけに出会える特別な透明感です!
その中をずんずん進みます。 なんだか訳のわからない喜びがやたらと込み上げてきます。
富士山と大菩薩湖
左を見れば、彼方にすっきりと雄姿を見せる富士山。眼下にグリーンの大菩薩湖。その間をどこまでも埋めていく森林の広大さに唖然としてしまいます。
また反対側を見れば、遠く秩父へと連なっていく山々。 景色は歩みと共に少しずつ移ろい、「雷岩」で大展望のピークを迎えます。
ここで一休み、開放感のある場所で、湯を沸かし、昼食タイム。
快晴のこの日は、寒さは気になりませんでした。
大菩薩嶺 山頂
「雷岩」から約10分ほどの山頂(標高2,056.9m)は、標識と三角点がポツンとあり、樹林に覆われており眺望は望めませんでした。
「上日川峠」を起点とする一般的な周回コースは、ここで「雷岩」に引き返し、唐松尾根を下って「上日川峠」へと戻りますが、今日はこのまま北上し、「丸川峠」を目指します。
3.大菩薩嶺から丸川峠~丸川峠入口
北へ向かうと残雪はさらに量を増していましたが歩行にはそれ程変化無く歩けました。この日ここからがいちばんの難所だったと言えます。アイスバーンの上に新雪があり、滑ります。しばらくその状態が続き、ようやくの思いで「丸川峠」に到着しました。 大菩薩嶺」山頂から「丸川峠」までの3分の2くらいが、悪路といっていい状態です。
「丸川峠」では素朴な佇まいの丸川荘が迎えてくれました。空色のトタン屋根と黄色い看板の“珈琲”の文字。標高が下がったためか陽だまりの山小屋に春の温もりを感じました。
この先は、「丸川峠入口」まで約75分とかかりますが、積雪量も少なくなる一方なので、雪に悩まされることはなく普通の山歩きができました。
4.コースとタイム
コースタイム:約6時間30分
コース:
丸川峠入口(丸川峠分岐駐車場)→105分→ 上日川峠 →25分→ 福ちゃん荘 →50分
→ 大菩薩峠 →55分→ 雷岩 →20分→ 大菩薩嶺 →60分→ 丸川峠 →75分→ 丸川峠
入口
「大菩薩嶺」は、大展望の山歩きを誇る首都圏近郊の百名山です。その魅力は空気澄み渡る冬から早春の季節こそが最も美しいと言えます。
1月の標高2,000mは、冬山装備が必須です。しっかり準備を整えて、とっておきの景色に会いに行ってみては如何でしょうか?
それではまた!