令和6年3月25日(月)

 

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 3月25日の今夜は、「てんびん座の満月」です。

 

 東京の月の出は17:58で、最大満月は16:00ごろとされているので、最大満月は拝めませんが、ぜひ夜空を見上げてみてください!

 

            

 

 「てんびん座の満月」は、夢の実現に向けて現状を見直し周りの人たちとの関係をうまく保ちながら、円満にまとめて進める力を与えてくれるようです。なので、我慢せず、本音で自分の望みをはっきりさせることもいい方向へ進む一歩となることでしょう! 望みのある方は、「てんびん座の満月」に願ってみてはいかがでしょうか?

 

 また、今夜の満月は「半影月食」です。今年最初の月食は、日本からはこの「半影月食」の部分しか見えません。

「半影月食」とは、月が地球の本影に入らず、その周りの薄暗い「半影」のエリアに入る場合のことを言います。

 観察しても「月食」と気付かない場合がありますが、じっと目を凝らして見てみるのもいいかもしれません…。と、言いたいところですが、気になる天気は、沖縄と北海道を除いては雨マークが目立ちます。

雲に隠れていても、その向こうには月があります! 願い事も諦めずにしてみてください。

 

 今夜の「3月の満月」は「ワームムーン(Worm Moon=芋虫月)」と名付けられており、各月の満月の名前はアメリカ合衆国の先住民族の文化に由来しています。

3月の満月の時期は、暖かくなりミミズや芋虫が土を這ったあとがつくことから名づけられたとされています。

 

         

 

 英語圏では「3月の満月」のことを、メープルシロップの原料であるサトウカエデの樹液採取の時期であることから「Sap Moon(樹液月)」、暖かい日中に溶けた雪が夜にはまた固く凍ることから「Crust Moon(堅雪月)」、雪解け後の穢れない大地から「Chaste Moon(純潔月)」、四季を人生にたとえて冬が終わって春が来るときに人は死んで生まれ変わるとの考えから「Death Moon(死月)」など、さまざまな名前で呼ばれています。

 

 「3月の満月」の「ワームムーン」には、「調整」「美」「他者」「平和」「客観的」などのキーワードがあります。

「美しくなりたい」「恋人関係や友人関係をよくしたい」という方は、願ってみてはいかがでしょうか! また、「幸運」や「開運」を願っておまじないをするのにも、適した時期だとも言われています。

 

 

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 きょうの1枚は?

               " 淡いピンク、ハナモモ見頃 !"

 

           

      

 「古河桃まつり」が開かれている茨城県古河市の古河公方公園では、「ハナモモ」の花が見頃を迎えています。公園内には、6種計約1700本もの「ハナモモ」が植えられており、このうち9割は「矢口」という早咲きの品種で占めています。

 

 管理者の市地域振興公社によれば、「ハナモモ」は2月27日ごろに咲き始め、その後の冷え込みで開花が一時遅れたことで、桃まつり期間中に見頃を迎えたそうです。

 比較的暖かい同公園内の南側や西側で開花が早く、北東側でも今後開花が進む見込みだと言います。

 

 

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  “再注目”  今なぜ再び月を目指す? 

 

 

 「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが

            人類にとっては偉大なる飛躍である」。

 

これは1969年に月面着陸を果たしたアポロ11号、アームストロング船長の言葉です。

 

         

          アポロ11号、世紀の月面着陸(1969年)  

 

 世紀の瞬間から55年。2024年2月23日、アメリカの企業が民間として世界初の月面着陸に成功しました。でも、27日時点で、船体は横倒しになったが電力供給の問題はなく、実験設備でのテストを開始しました。

NASAのビル・ネルソン長官は、「きょう半世紀ぶりにアメリカは月へ戻ってきた」と述べました。 

 

 中国は、2020年に月の土を採取することに成功し、昨年にはインドも無人探査機を打ち上げて月面着陸に成功するなど、いま月面探査が再び注目されています。 

 

 日本もJAXAが無人探査機『SLIM』をピンポイントで月面に着陸させ、2月26日にはマイナス170℃の環境で2週間の夜を越え、無事に通信を再開させて驚きと感動が広がりました。

現在は着地地点が夜を迎えたため再び休眠に入り、月面が昼になる3月下旬に活動を再開する見込みです。 

 

              

              JAXAの無人探査機『SLIM』 

 

 

なぜ、いま再び月面探査が活発になっているのでしょうか?

 例えば、『SLIM』については、「14日間は夜マイナス170℃まで下がり、昼は100℃を越え、約300℃の温度差がありました。この環境下で通信できたということは、他の様々な電子部品や、それを構成する全てのパーツが正常に生き残ったことの証左。それがすごい」と専門家は評価しました。 

 

       

           日米の月面着陸に関する動き  

 

 『SLIM』は、昨年9月7日に打ち上げられ、1月20日に日本初、世界でも5カ国目となる月面着陸に成功。2月26日に活動を再開させました。 

 

 このミッションで日本の技術として示せたのはピンポイント着陸です。100メートル以内を目標に、10メートル以内の精度で降りれたのではないでしょうか?少し不具合があったようですが、目標を達成する55メートルのところに降りることができました。他国の探査機だとキロを超えます。これは科学技術として、国際協力でプロジェクトをやっていく上でも日本の売りになることを示しました。 

 

 また、「アポロの時代は様々な国家間の競争がありましたが、今は月面に行って持続可能に探査・開発し続ける、あるいは住むことが目的です。無人の探査目的ではなく“行くところ”になってきているのです。

 昨年から目に見える形でムーンラッシュと言われるようになりました。今年着陸するのは数機ですが、周回衛星を月に送ったり、ローバを全部数えると40ミッション以上はあります。

来月にも中国が周回衛星を入れてそこから小型衛星を放出するなど次々と動きが出てきているように、月面探索は再び活発になってきています。 

 

 さらに、将来的には月を拠点に火星を目指すことも期待されていますが、従来から火星は地球と似ているため興味の対象ですが、水氷が発見され“人間が住めるのではないか”“宇宙船の燃料にできるのでは”ということで、注目度がより高まりました。

 

 

月への貨物輸送ビジネス 最大4兆8000億

 

 2月15日に打ち上げられたアメリカのインテュイティブ・マシーンズ『Nova-C』は、月への物資輸送を民間企業が担うNASA事業の一環で、民間企業で世界初となる月面着陸を成功させました。 

 

 今回、載せられた民間の搭載物資6つのなかの1つに月面望遠鏡があります。その目的は月からの観測。石が当たってまだ観測はできていないが、望遠鏡も生きていて通信もできている。民間初の望遠鏡で今年また次の挑戦があると思われます。

 

          

             月面着陸に関する日本の民間企業の動き  

 

 また、民間企業の動きについて、今は民間が事業として月への輸送ビジネスを行なっています。日本ではispaceがあります。打ち上げとしては民間初で、取れたデータでビジネスなどを行う予定です。

 2040~2050年代を目指して、1000人が月面で暮らす“月面社会”を作る動きがあります。そのためには水氷から空気を作って水素で燃料を作る必要があり、掘削して3Dプリンターで居住区を作って植物を栽培するなど、様々なことが考えられています。

出張など約1万人も含めて月で働くために往還する、そんな展望の中で進められています。

 

注目が増す貨物輸送ビジネスの展望 

 月への貨物輸送ビジネスは急拡大し、2036~2040年の5年間合計で、最大約4兆8000億円規模のビジネスに拡大すると予測されています。 

 今後については、宇宙産業全体では2016年に約36.9兆円だった市場規模が、40年代に100兆円を超える見通し(2.7トリリオン=300兆円くらいの経済圏になる)と、

予測する調査もあり、月は大きなマーケットになっていきます。

最初の顧客は政府で、予算が作られ、それを“輸送してくれ”“データをくれ”と、民間に仕事を出すところから始まり、事業として拡大していく。国という資金源があるうちに、民間の事業として、官需に依存しない体制をいかに作っていくが重要だといえます。 

 

 また、具体事例もあげ「スペースXが、無人で最初に月に着陸させる『スターシップ』はかなり大型なので、そこでコスト感覚がガラッと変わります。

最初のビジネスは資源利用で観光もある。日本の宇宙産業は政府の支援もあり、宇宙関連の予算も上がっている。宇宙以外でも今の内閣はスタートアップ支援を強化しており、入口は広がっている。以前とは異なり、非常に追い風があると思われます。

 

 

「日本品質」に熱視線? トヨタから世界初の探査車両も

 

 

            

          JAXAとトヨタが共同研究中の「ルナクルーザー」 

 

 今後の宇宙開発に関する大きなトピックとしては、NASAが主導し、日本も参加する月面探査プログラム『アルテミス計画』です。 

 

 2025年以降、月面に人類を送って月面拠点を建設する計画ですが、『SLIM』のピンポイントで着陸できる技術が売りになると思われます。 

 

 アメリカ、日本、カナダなど8カ国が、アルテミス計画に先立ち「すべての活動は平和目的のために行われる」と合意していますが、日本は最初から協定に入り、“一緒にやっていく”といち早く表明しました。他国のパートナーとして見た時、他国より秀でた“勝ち筋技術”があることは重要です。

 

 また、自動車メーカーのトヨタが、2019年から月面での有人探査活動を目的に共同研究している有人与圧ローバー『ルナクルーザー』について「アポロの時に使われた、屋根などがなく、乗船に宇宙服の装着が必要な一般的なものから、宇宙服を着なくても乗れる与圧ローバーを開発しているのは世界でトヨタだけです。この技術は注目されていて、日本人宇宙飛行士が月面に立つ日も近いかもしれないですね?

 

 

それではまた!

自称 アルピニスト より