令和6年3月13日(水)

 

 おはようございます! ご訪問 ありがとうございます。

 

 きょう3月13日の夜は、見かけ上ですが、「月が木星に接近」します。

 

 週の後半は日の入り後の西の空に注目してみてください!太陽系の惑星、木星が 見えています。金星のように派手さは無いからか、私たちは木星についてはあまり 良く知らないですね? でも、一般的に木星は空で最も明るい天体の1つであり、太 陽系で最も大きな惑星でもあります。また、多くの衛星や、珍しい表面、さらにか すかな暗い輪などがありますね? 高速で自転してもいます。

また、南西から南にかけては明るい星の多い冬の星座たちも見えます。

 

       

 

 今夜(13日)は、月齢3の月が木星より低い位置に見えます。逆に言えば「三日月」のやや左上に木星が輝いています。この細い月は、実際には「三日月」ではなく、3月10日の新月から数えて4日目の月に当たります。なのでこの月は「四日月」 と呼ぶこともあります。

 

 明日(14日)は、月齢4の月が木星より高い位置に見えます。逆に言えば「五日月?」のやや下に木星が輝いています。

月の形はまだ細いですが、月の明るさで星々を肉眼で見つけることは難しいかもし れません。

双眼鏡などを使うと、より楽しむことができるでしょう。

 

 月は地球の周りを公転しています。このため、月の形や星空の中での位置は、毎 日変化しています。月が見える日は、どんな形でどんな天体の近くに見えているのか、観察してみてください。

 

 

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 きょうの1枚は?

      " 雨の啓蟄にテントウムシもぞもぞ "   

 

     

 

 8日前の3月5日は、冬ごもりしていた虫が動きだす頃とされる二十四節気の一つ「啓蟄」でした。あいにく、朝から雨が降りましたが、そんな中でも、ハーブに止 まる「テントウムシ」が見られました。 

 岡山市東区矢津の観光農園「夢百姓」では、約60種類のハーブを栽培する園内で、軒下のカモミールの花や葉をテントウムシが歩き回り、一足早い春の訪れを告げて います。今年は寒暖の差が大きく虫もようやく動き始めた感じです。

雨でも春を感じているのでしょうか?

 

 

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   群馬県 

       「移住希望9位から2位」 に大躍進 ⁉

 

 認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが3月1日、毎年恒例の「移住希望地ラン キング」を発表しました。

 トップは静岡県で4年連続です。そして今回、大きな話題になっているのが前年の 9位から2位に躍進した群馬県です。

ふるさと回帰支援センターの分析では、「地震が少ない」「生活費や教育費の安さ」 が相談増につながっているといいます。

 

       

           赤城山と前橋・高崎の画像

 

 群馬県といえば、民間会社が行っている魅力度調査で毎年下位に低迷しています。2023年は44位でした。かつては県知事が抗議したうえに、群馬県が独自の検証結果 をまとめたこともありました。

 魅力度調査で下位なのに、今会の移住希望地調査で2位というギャップが面白いの で、今日は群馬躍進の理由を取り上げてみました。

 

 

 2023年の窓口相談者が選んだ移住希望地のトップ10は次の通りです。
   ①静岡県、②群馬県、③栃木県、④長野県、⑤宮城県、⑥福岡県、

   ⑦北海道、⑧山梨県、⑨山口県、⑩広島県

 

 群馬県は2019年以降15位、10位、5位と着実に順位を上げてきていましたが、2022年は9位にランクを落としていました。そして今回、一気に2位に躍進しまし た。

 

 話題の「移住希望地ランキング」の調査結果とは別に、群馬県の人口、移住者の 実態はどうなっているのでしょうか?

 

 群馬県が公表しているデータによると、総人口は昨年12月1日時点で、1984年以 来39年4カ月ぶりに190万人を割っていました。今年の2月1日時点では189万6175 人でした。1月中の自然動態は2035人のマイナス。社会動態は転入5372人、転出5132人で240人の転入超過となっていました。

 

         

 

 2023年の人口移動報告で詳しく見ると、日本人に限ると年間で2214人の転出超 過でした。20-24歳の転出超過3316人が最大で、若者の県外流出が大きな課題でした。

一方、子どもとその親の世代を見ると、0-14歳は234人の転入超過、30-44歳は375人の転入超過。子育て世代の支持を集めていることは、間違いなさそうです。

 

 では、実際の移住者はどれだけいるのでしょうか?

 

 2022年度に市町村で確認できた移住者数として1324人という数字を公表してい ます。実際にはもっと多いと見ているとのことですが、人口減を食い止める規模に までは達していないのが実態のようです。

 

 また、群馬県内で移住者数が多いのはどんな地域なのでしょうか?

 

 2023年の転入超過数(日本人)を見てみると、

   ①高崎市299人、②吉岡町227人、③伊勢崎市105人、

   ④甘楽町64人、  ⑤榛東村58人、  ⑥安中市49人

などとなっています。

ここで、上越・北陸新幹線の駅がある高崎市はわかりますが、2位の吉岡町はいった いどんな自治体なのでしょうか?

 

 吉岡町とは、群馬県内で唯一人口の増加が予想される自治体です。

県のほぼ中央に位置し、前橋市に隣接する吉岡町は人口2万2589人(2月1日時点)、面積は20.46平方キロメートルで県内で3番目に小さい。赤城・榛名の美しい山並み を望む田園光景が広がる一方で、前橋市のベッドタウンとして知られ、人口増加率0.96%で2023年で県内トップです。

 また、子育て支援に力を入れていて、子供の医療費無料化(18歳の年度末まで)、幼児教育・保育施設の保育料無料化、学校給食補助(小中学校の生徒1人当たり年間 1万0450円)、産前・産後サポート事業(産後1年までの妊産婦への家事、育児援助)、出産応援ギフト(5万円)、子育て応援ギフト(5万円、双子の場合10万円)、そしておむつ替えや授乳ができる店舗や事業所などが「赤ちゃんの駅」として10カ 所以上登録されています。

その結果、2023年1年間の転入超過数227人のうち、0-14歳の子ども世代が48人、30-44歳の両親世代が79人となっていて、子育てファミリーの流入が増えているこ とがわかりました。

国立社会保障・人口問題研究所が発表した2050年までの将来推計人口で、群馬県内 で唯一人口が増加する自治体とされています。

 

 

移住先として見た群馬県の魅力は?

 移住先として見た場合の群馬県全体の魅力は何なのかを経済、仕事、子育て、暮 らしなどの面から気になる項目をピックアップしてみました。

 

【物価水準】

 小売物価統計調査(2022年)によると、全国平均の指数100に対し群馬は96.2で、宮崎に次いで全国で2番目に低い(最も高い東京は104.7)。

10大費目別で見ると、群馬は教育が78.6と極めて低く、住居も87.0と低い。

物価水準が高いのは光熱・水道101.6です。住宅・土地統計調査(2018年)の家賃 平均を見ると群馬県は4万3755円。東京都区部8万2347円の約半分の水準です。

 

【一人当たり県民所得】

 内閣府県民経済計算(2020年度)によると、群馬は293万7000円で全国16位。

トップである東京都は、521万4000円の56%の水準です。

 

              

 

【消費支出】

 総務省家計調査(2023年/2人以上世帯)によると、前橋市は28万3599円で、 東京都区部34万1320円の83%の水準です。教育費は年間6042円で、東京都区部の 2万4160円の4分の1の水準となっています。

 

【自動車保有状況】

 自家用乗用車の世帯当たり普及台数(自動車検査登録情報協会/2023年3月末) によると、群馬県内の1世帯当たり保有台数は1.585台で全国4位。

ちなみに1位は福井県で1.698台です。

 

【有効求人倍率】

 2023年12月時点で1.50と高めです(全国平均1.27)。

 

【工場立地件数】

 経済産業省工場立地動向調査(2022年)によると、群馬県の立地件数は39件で全 国6位。立地面積は32ヘクタールで18位。ちなみに立地件数トップは愛知県の61件。立地面積トップは茨城県の116ヘクタールとなっています。

 

【温 泉】

 日本有数の名湯・草津温泉を持っています。

環境省の温泉利用状況(2023年5月)によると、温泉地数96、源泉総数459、湧出 量5万2383リットル/分。

 

 この他にも、だるま生産日本一(高崎だるま)、夏から秋にかけてのキャベツ出 荷荷日本一(嬬恋村)、こんにゃく芋生産日本一(シェア9割以上)など、群馬の自 慢は多いです。

 

 

 以上を踏まえ群馬県をもう一度見ると、自然環境に恵まれ物価水準が低い。それ でいて就労環境も整備され、子育て環境は充実しています。日々の暮らしに自動車 は欠かせないが、幹線道路沿いには大型ショッピングモールや家電量販店が揃い、 買い物の利便性は高そうです。また、アウトドア派には山も川も湖もあり、キャプ、登山、スキー・スノーボード、釣りと年間を通じて楽しむことができる環境です。

 

 そんな魅力あふれる群馬県の泣き所は、気象条件です。気象庁の歴代全国ランキ ングを見ると、最高気温の高さ上位24地点のうち、群馬県からは桐生と伊勢崎が40.5度で14位に、館林と上里見が40.3度で20位に入っています。

昨年、群馬県内では桐生市で猛暑日が全国最多の46日を記録、過去最多となってい ます。

 また、太平洋の湿気をたっぷり吸った暖かい南風が関東平野に吹き、その風が上 毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)にぶつかったり、山に囲まれた平野で温められ ると上昇気流が生じて積乱雲を生むことで雷の発生回数が多くなると言われています。そして冬は上州空っ風が、山から関東平野に向けて吹き下ろす乾燥した冷たい 強風がツラい。

 

      

            日本有数の名湯・草津温泉

 

 今回のニュースがネットに流れると、さまざまなコメントがあふれかえりました。

群馬出身者は「気候は地域によって同じ県かと思うくらい違っていて、南の方は日 本一暑く、北の方は冬はほぼ東北ですので、移住を考えるならどのあたりに住むの かが結構重要」とのアドバイスがありました。

 また、高崎に住んでいたという人は「大きな公園や動物園、広場が多く子どもを 育てるには困らない。土地も安いからめっちゃ広い庭付きが買える。子育て世代に は高崎や前橋はおすすめ」と推奨しています。

 

 東京から100キロ圏内の群馬県は、交通のアクセスはまずまず。上越・北陸新幹 線の停車駅・高崎なら東京駅から約50分で着きます。

 私の知人もコロナ前から高崎から新幹線通勤をしていました。コロナ禍を機にリ モートワークが定着し、家族と過ごす時間が増えて、生活の質が向上したことを実 感しているといいます。

 

 イメージ優先の魅力度調査では低人気かもしれないですが、子育て世代を中心と したリアル移住ライフを考える人々の間では、群馬県の好感度、存在感はますます 高まりそうですね?

 

 

それではまた!

自称 アルピニスト より