令和6年3月14日(木)

 

 おはようございます! ご訪問 ありがとうございます。

 

 きょう3月14日の誕生花は「アーモンド」です。

 

 「アーモンド」はバラ科サクラ属の植物で、西アジアが原産地です。古くは旧約 聖書やワーグナーのオペラなどにも登場し、果実や種は栄養豊富な食品として幅広 く利用されています。

 果実の扁平な形から別名では「扁桃」と呼ばれ、喉奥の「扁桃腺」はリンパの形 が「アーモンド」に似ていることに由来します。

 

       

 

 「アーモンド」の花言葉 は「希望」「真心の愛」「永久の優しさ」「軽率」

「無分別」「愚かさ」などです。

 花言葉の中に はよい響きのものと悪いイメージの言葉がありますが、これはギリ シャ神話のフィリス王女とデモフィーンのお話がベースとなっているそうです。

 

 ブルガリアに漂着したギリシャのデモフィーンという青年が、ブルガリアのフィ リス王女と恋仲になりました。デモフィーンはギリシャに帰ることになりますが、 必ず戻ってフィリス王女と結婚すると約束をしました。

 しかしデモフィーンは自国で他の女性と恋に落ちてしまいました。フィリス王女 は信じて待ちますが、病で死んでしまいました。

王女を不憫に思った神は、王女を「アーモンド」の木に変えました。

 後にそのことを知ったデモフィーンはその木の前で涙を流すと、「アーモンド」 の木は美しい花を咲かせたそうです。

 

 フィリス王女の愛や優しさとデモフィーンの愚かさが、それぞれの花言葉の由来 になっています。

 

        

 

 「アーモンド」の花はサクラと似ていて美しく、実は栄養素の詰まった健康的な おやつとしても知られています。

その「アーモンド」の開花時期は3~4月頃です。サクラの花に似たピンクや白の花 を咲かせます。

 また「アーモンド」は、春の到来を告げる「目覚めの木」とも呼ばれ、世界中で 親しまれています。

 

 

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 きょうの1枚は?

               " こんな埼玉県初めて見ました!"

 

      

 

 埼玉県・秩父市で撮影された「雪景色」がX上で話題になっています。 

2024年3月8日時点で約10万件のいいねを集めており、「こんな埼玉県初めて見ま した」「すごい絶景ですね」「素敵すぎる奥秩父」といった具合に、驚く人からの コメントが続出しています。

 

 

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   神話の舞台、高千穂峰登山

 

 宮崎県と鹿児島県の県境に位置する大小20以上の山々からなる霧島連峰は、カル デラや火山湖が織りなす壮大な景観をはじめ多様性あふれる豊かな自然を楽しめる ことから、ジオパークに指定されています。

今回は、霧島連峰のひとつ、名峰「高千穂峰」をご紹介させて頂きます。
 

           

                

 早朝にバスでえびの高原に向かい、霧島連峰の韓国岳に登りました。そこから南 下して「高千穂峰」までの縦走を二十数年前に行ないました。

当時は「新燃岳」が噴火する前でしたので火山規制も無く、のんびりとした縦走が 楽しめました。

 登山道脇には「ミヤマキリシマ」の群生地が数か所ありましたが、登山時期が4

月前半とずれていて、「ミヤマキリシマ」の花の大群落が見れなかった事がとても 心残りでした。

 

 そして縦走の最後は、「高千穂峰」に登る予定でしたが、時間の関係で断念しま した。

しかし、友人のNは私が帰った後に、「高千穂峰」に登っておりました。

Nが帰ってきてからその登山の様子は何度も聞かされました。私はまだ登頂しており ませんが、Nのお陰で「高千穂峰」の登山内容は把握できました。

 そこで、Nが辿った登山ルートをご紹介したいと思います。

 

アクセス

 まず、飛行機で羽田から鹿児島空港へ行きました、

着陸前の機窓からは、霧の奥に立ち並ぶ霧島連峰の堂々たる姿が見えました。

 霧島連峰は日本を代表する火山帯です。1934年に日本初の国立公園に指定された 雄大な自然と歴史文化の魅力にあふれる場所です。北西部には寄生火山である硫黄山、南には新燃岳があり、2000年代に入っても活発な活動が見られ、多彩な表情と 躍動する大自然を体感できます。

 

     

 

 霧島神宮は、もともとは「高千穂峰」にありましたが、霧島山の噴火により500 年ほど前に現在地に移されたそうです。「高千穂峰」は宮崎県の高千穂峡と並んで 「天孫降臨の地」として知られ、神話が残る美しい山容をもつ霊峰です。

古くから信仰の対象として日本人に親しまれています。

坂本龍馬が妻・おりょうと新婚旅行でこの山に登ったことは有名で、今でも語り継 がれています。

 

 

「高千穂峰」登山

 

                 

 

 登山口の高千穂河原には、駐車場や2022年にリニューアルされたばかりのビジタ ーセンターがあります。その先に霧島神宮の古宮跡があり、登山はここからスター トです。

まずは登山の無事をお参りして、いざ出発!

 

 石畳の参道を15分ほど歩くと「高千穂峰」の姿が見えてきました。山頂までは、 一本道です。行程も長くないため初心者向きの登山ルートという触れ込みですが、 想像以上に傾斜はきつく、ザレ場が多い道です。気合を入れてザレ場をぐんぐん進み、高度を上げていきました。

 

 草木のほとんど生えていない荒涼とした赤いザレ場はいかにも火山らしい感じが しました。とても歩きにくく、3歩進んでは2歩下がるように足を取られてしまう場 面もありました。安定して動かない岩や石に足をかけて登っていくのですが、時折、足を滑らせてしまい、そのたびに気持ちが萎えかけます。意外と年配の登山者が多 く、その方々から声をかけられたり、逆に声をかけたりすると少し元気が湧きました。見知らぬ人と気軽に会話ができるのも、登山ならではの大きな魅力でしょうか?

 

 ゴロゴロしている岩石の多くは「スコリア」と呼ばれる多孔質の黒い火山噴出物 です。噴火する時にマグマ中のガスが発泡してできた無数の穴があり、非常に軽い です。同じ火山噴出物でも色が白いものは「軽石」と呼ばれます。色の違いは、マ グマの化学成分の違いでシリカ成分が多いほど白く、少ないほど黒くなるそうです。

 「高千穂峰」の登山では、火山帯特有の景観を楽しんだり、足元の石を見て楽し んだりすることも出来るので意外と面白いですね?

 

    

 

 ザレ場を上りきると、巨大な火口が現れます。直径約600m、深さ約200mです。

展望が一気に開け、霧島連峰や桜島などが見渡せます。そのダイナミックな火口と 景色の感動は、先ほどのザレ場の恐怖を忘れるほどでした。

 標高1420mにある御鉢からは、山肌が崩れて剥き出しになった地層を間近に見ら れました。

 

          

 

 御鉢から、幅の狭い馬の背を進んでいくと、奥にもうひとつ山が見えてきました。

そこが高千穂峰山頂です。気合を入れて、山頂まで最後の斜面を登ります!

 

 馬の背から鞍部へ下ると、最初に霧島神宮が置かれた元宮に着きました。鳥居を くぐったら、ラストスパートです! 案内板には「山頂まで220m」と記されてい ました。次の案内板には「180m」。その間、けっこう歩いたように思ったのです が40mしか進んでいないのか! 

 登山道には木製階段が設置されていましたが、急勾配のうえ火山礫と火山灰が積 もっていて滑りやすく、登りにくかった! その後の案内板の数字は「130m」、「100m」と減っていくことに励まされながら頂上を目指しました。

 

     

 

 登山開始から約2時間で、標高1574mの「高千穂峰」に到着しました。

 

 神話によれば、この峰は、天照大御神の命を受けた孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が、天皇の位をしめす「三種の神器」を持って天からおりたった地とされてい ます。その瓊瓊杵尊をまつる社として建てられたのが霧島神宮の始まりなんだそう です。

「高千穂峰」の山頂からの眺望は素晴らしく、韓国岳や新燃岳など霧島連峰の絶景 を一望できました。

日本アルプスの景色と違って、新旧大小の火山や噴火口が集まっていて変化に富ん だ雄大な景色でした。

 

           

 

 山頂にある刺さっている槍は、坂本龍馬が引っこ抜いたという伝説がある「天逆 鉾」です。登山者は中に入って、槍に触れることはできません!が、槍を拝んで、 写真に収めることは可能です。

 

 山頂の眺望を満喫してお弁当を食べ、来た道を下山しました。

 

 今度訪れた際には、坂本龍馬や植物学者・牧野富太郎を魅了した「ミヤマキリシマ」が咲く初夏の頃に訪れてみたいと思います!

 

 

それではまた!

自称 アルピニスト より