令和6年3月17日(日)

 

 おはようございます! ご訪問 ありがとうございます。

 

 きょう3月17日日曜日は、「月面X」が観測できる日です。

ただ、観測できる時間は限られます! 真夜中のほんの1時間だけです。

天気が良いといいのですがね?

 

          

                                          月  面  X                                                      

 

 3月17日(日)の23時40分頃から1時間くらいの間、月面Xが観測できます。

月面Xとは上弦の月の頃、月の明暗の境の地形に「X」の文字が浮かび上がる現象を いいます。

 

 プランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーター壁によってできた 地形で月面の暗いところに浮かび上がって見えます。

毎回上弦の月の日に見えるわけではありません。条件がそろったときにのみ観察で きる現象です。

小型の望遠鏡でも観察しやすいので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

                      

      

 

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 きょうの1枚は?

      " ただいま、静岡県宝永山の上空です!"

 

      

 

  富士山山頂から南東側にぽっかり大きく開いた巨大な火口は、宝永噴火(1707年)の跡です。

直径約1200m、深さ約400m。噴出した火山礫や火山灰などの噴出物は当時、江戸 や房総半島にまで降り注いだといいます。この火口の下側にそびえているのが、

宝永山(標高2693m)です。

 

あるモーターパラグライダー好きなA氏の体験談

 モーターパラグライダーを始めてある程度飛べるようになってくると、一つの目 標として日本一高い山を飛んでみたいと思うようになりました。しかし富士山周辺 は特殊な風が吹いており、実際過去には航空機の事故もありました。許可取りも含 めるとそう簡単にできることではないのです。

 

 それでも富士山空撮のチャンスは突然訪れました。友人のベテランパイロットが 富士山を飛ぶので一緒に行かないかとの誘いを受け、急遽同行することになりました!

 離陸する場所は静岡県富士市の海岸線。海の上である程度高度を上げてから富士 山を目指します。

徐々に近づいていくと、遠くからは富士山の斜面のちょっとした突起物にしか見え なかった宝永山の存在感がどんどんと大きくなってきました!

 

 

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 【日本三大急登】

               ブナ立尾根・西黒尾根・黒戸尾根

 

 日本は山地と丘陵地が約7割を占める国。日本列島には、背骨のように山脈が連な っているのが特徴です。

 ところで、「日本三大急登」に数えられているのは、どこかご存知でしょうか?

ここで「急登」とは、登山で急な坂道を登ることを意味します。

 

 「日本三大急登」は、ブナ立尾根西黒尾根黒戸尾根と言われています。

きょうは、その「日本三大急登」の標高差や勾配などについてご紹介します。

実際に登ったことのある私が解説します。

 

         

 

 

【 ブナ立尾根 】

 

 「ブナ立尾根」は、北アルプス三大急登にも数えられています。

場所は北アルプスで、長野県大町市と富山県富山市の県境にあります。標高差は1,250mです。

 

      

 

 北アルプスの深部に位置する烏帽子岳は、長野県大町市と富山県富山市にまたが る標高2,628mの山です。花崗岩の岩が連なっている山容が特徴的で、岩塔が烏帽 子に似ていることから、この山名がつけられたそうです。

槍ヶ岳に向かう「裏銀座」と呼ばれる縦走コースの起点になっています。

 

 「ブナ立尾根」があるのは、高瀬ダムの堰堤からゆるい道を通り過ぎた先にあり ます。

 ブナ立尾根は、北アルプスを代表する急登でもあり、標高差1,250m、地図上の 勾配度23と急な登りが続いています。登山道はよく整備されていて、標高1,600m ほどになるとブナの原生林が広がります。さらに登るとコメツガやダケカンバが見 られるようになります。

 気を付けたいのは、ずっと登りが続くため、後半、疲労困憊にならないよう、ペ ース配分を考える必要があります。

 

 高瀬ダムから「ブナ立尾根」を登り、烏帽子岳南側稜線上の烏帽子小屋までの所 要時間は、約6時間15分です。

それに、烏帽子岳山頂までは、約45分かかります。

山頂の下にはクサリ場があるため、十分な準備を整えてから登頂したい山です。

 

 「裏銀座」を縦走する場合は、烏帽子小屋に一泊するか、あるいは、体力と時間 に余裕があればその先の野口五郎小屋まで足を伸ばすのも良いかもしれません。 

 

 なお、高瀬ダム登山口へは、七倉ゲートからタクシーで向かうのがベストです。

所要時間約15分(2,400円)で到着します。

また、JR「信濃大町駅」からタクシーに乗ると、約45分(8,500円)です。

マイカーの場合、駐車場は七倉山荘前に50台分あります。公衆トイレもあります。

 

 

2.西黒尾根

 

 健脚であれば約4時間で登り切れる、登山家憧れの谷川岳にある「西黒尾根」は、 群馬県利根郡にあります。

 

    

 

 日本百名山のひとつ「谷川岳」は、標高1,963mのトマノ耳と標高1,977mのオキ ノ耳という2つの頂を持つ双耳峰です。谷川連峰の中心的な存在です。

これらは日本屈指の岩場とされ、特殊な気象・地勢から日本アルプスの3,000m級 の山に匹敵するといわれています。

 また、登山家が憧れる山としても知られ、中でも険しい一ノ倉沢は、ロッククラ イミングの聖地になっており、日本三大岩場にも挙げられます。

 

 そんな谷川岳には、標高差1,160m、地図上の勾配度19.5の「西黒尾根」があり ます。

この尾根は前半は樹林帯、後半は岩場やクサリ場があり、健脚であれば約4時間で登 ることができます。

ただし、急登であるため、下山には不向きのルートです。特に冬季は滑落や転落に 要注意です。冬靴のほか、12本爪のアイゼン、ピッケルが必須です。

 

       

 

 上級者向けだと思われがちな谷川岳ですが、「谷川岳ロープウェイ」を利用して「谷川岳山頂登山コース」に向かうことも可能です。ロープウェイを使えば、土合 口駅から10分ほどで天神平に到着できます。

その後、リフトで天神峠へ。天神峠から約3時間の尾根づたいに歩けば山頂にたどり 着くことができます。

 

 山頂からは、東に日光連山、南に赤城山、西に苗場山、北に日本海といった絶景 を拝むことができます。

2021年に開設された「谷川岳インフォメーションセンター」に立ち寄り、地形・地 質や動植物のほか、歴史について学ぶのもおすすめです。

 

 

3.黒戸尾根

 

 急で危険な箇所が盛りだくさん! 登山上級者向けコースにある「黒戸尾根」は、山梨県北杜市と長野県伊那市の県境にあります。

 

     

 

 南アルプスの北端に位置する標高2,967mの「甲斐駒ヶ岳」は、険しい山容で知 られています。山梨県側の麓から一気に2,500mの標高差で立ち上がっているのが 印象的です。

 

 この山には、武御雷命(たけみかづちのみこと)の魂が生んだ天津速駒(あまつ はやこま)という白い天馬が甲斐駒ヶ岳の山頂で休憩した、聖徳太子に献上された「甲斐の黒駒(黒毛の良馬)」が甲斐駒ヶ岳を往復したといった数々の伝説が残っ ており、古くから信仰の対象として崇められてきました。

 そのため、修行のための登山や、駒ケ岳講と呼ばれる山岳信仰が盛んだった歴史 があります。

 

 甲斐駒ヶ岳の伝統的なルートとされるのが、上級者向けコース「黒戸尾根ルート」です。

標高差は約2,200m、地図上の勾配度15.3です。麓の集落にある竹宇駒ヶ岳神社か ら登りは約9時間30分、下りは約5時間40分かかります。

 

        

 

 このルートには、片側が断崖絶壁の「刃渡り」があるほか、五合目から七丈小屋 のある七合目までは鎖と梯子が多数あります。 さらに、八合目より先の登りも、急 で危険な箇所がいっぱいです。

 

 しかし、山頂付近はライチョウの生息地です。偶然出会える可能性もあります。

また、山頂からは富士山、北岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山、鋸岳を見渡すこともできます。

 

 

それではまた!

自称 アルピニスト より