令和6年3月3日(日)

 

 おはようございます! ご訪問 ありがとうございます。

 

 きょう3月3日は「桃の節句」。 そう、「ひな祭り」ですよね?

 

「桃の節句」と「ひな祭り」は、日本で毎年3月3日に祝われる伝統的な行事です。

「ひな祭り」と「桃の節句」は、女の子の健やかな成長を祈る祭りで、「ひな祭り」は、雛人形を飾ることで平和と幸せを願うお祭りです。

 

              

 

 現代では両者は、同じ意味を指しています。最近では「ひな祭り」といったイベ ント性のある意味から皆に愛されている言葉になっていますね?

「桃の節句」については、暦の節目の一つを表わしています。

この「ひな祭り」と「桃の節句」で飾られる雛人形は、古くから伝わる伝統的な人 形で、皇室の衣装を着た王子と王女の結婚式をイメージしています。

 

 「桃の節句」は、江戸時代に始まりました。当時は、桃の木の葉を浮かべたお湯 に入ることで、病気を避ける風習がありましたが、その後、桃の花や桃の葉を飾って、女の子の健康と幸せを願うようになりました。

どちらかというと、庶民的なお祭りが「桃の節句」のように思います。

 

       


 一方、雛人形を飾ることで平和と幸せを願う「ひな祭り」は、女の子が健やかに 成長し、幸せな結婚を迎えるように祈る思いが込められています。

この「ひな祭り」は、平安時代頃から始まったとされています。

つまり、貴族皇室型の儀式・宴型が「ひな祭り」だと思います。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

きょうの1枚は?

     " 枝ぶり映える「シダレグリ」の雪化粧 " 

 

    

      

 2月26日朝、長野県辰野町の国天然記念物「シダレグリ自生地」で、前日に降っ た雪が黒い枝に積もり、幻想的な光景が広がりました。

 時折青空がのぞくと、曲がりくねって伸びる枝ぶりは一層映え、訪れた写真愛好 家を魅了しておりました。

 

 標高千メートルほどの北西向き斜面2・3ヘクタールに900本余の「シダレグリ」 が植えられています。

「シダレグリ」は、1920(大正9)年に天然記念物に指定され、今は地元の「保全 友の会」が月1回、草刈りややぶ払いなどの手入れをしています。

 撮影で何度も訪れている同町平出の有賀さんは「日が当たると輝く」とし、真剣 な表情でシャッターを切るタイミングをうかがっていました。 

 

 

**************************************

 

 霧氷と雪に覆われる霊峰・石鎚山

 

 

 「立春」を過ぎ、暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続いています。 今回は愛媛県にある雪と氷の世界の霊峰・石鎚山についてご紹介します。

 

 石鎚山は、四国山地西部に位置する標高1,982 mの山で、近畿以西を「西日本」 とした場合の西日本最高峰で、山頂から望む展望が四国八十八景64番に選定されて います。 その石鎚山は、愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置しています。

 

 石鎚山は、石鉄山、石鈇山、石土山、石槌山とも表記され、伊予の高嶺とも呼ば れます。

『日本霊異記』には「石槌山」と記され、延喜式の神名帳には「石鉄神社」と記さ れています。

前神寺および横峰寺では「石鈇山(しゃくまざん)」とも呼びます。

 

 

石鎚山概要

 石鎚山は、山岳信仰(修験道)の山として知られています。日本百名山、日本百 景に加えて日本七霊山のひとつとされており、霊峰石鎚山とも呼ばれます。

石鎚山脈の中心的な山であり、石鎚国定公園に1955年11月1日指定されています。

また、四国八十八景64番に西日本最高峰からの眺望が選定されています。

 

          

              最高地点の天狗岳       

 

 最高峰に位置する天狗岳(標高1,982 m)・石鎚神社山頂社のある弥山(標高1,974 m)・南尖峰(標高1,982 m)の一連の総体山を石鎚山と呼ぶこともあります。その三峰を頭部に三角点山(下記)を胸部に見立て、星が森からは涅槃弘法大 師の姿と、西条市北部からは涅槃釈迦の姿といわれてきました。

 

 三角点は天狗岳や弥山には設置されておらず、弥山の北西にある1,920.63 mのピ ークに三等三角点「石鎚山」が設置されていて三角点山また北岳と呼ばれています。

 また、石鎚山系の一等三角点「面河山」は南西側の二ノ森山頂(1,929.24 m)に 設置されています。

 

 

山 名

 山名は、かつて石土山と呼ばれた笹ヶ峰、瓶ヶ森から授かったとされています。

古くから修験道の山として知られており、山のかたちが石でできた剣である「石鎚」に似ていたことが由来などの伝承もあります。

 

 

伝 説

 伊曽乃の女の神が石鎚山の男の神に求婚した際に、石鎚山の神は「修行せねばな らず、山から3個の石を投げるので、落ちたところで待て」と言い、その石の落ちた ところが伊曽乃神社だとされています。

 

 

冬の石鎚山

 石鎚山は一年を通じて登ることができますが、無雪期と積雪期では難易度がまる で異なります。 積雪期の間でも雪の状態によって難易度は頻繁に変化します。 

無雪期との違いをよく理解して安全な登山に努めましょう。

 

          

            霧氷と雪に覆われる霊峰・石鎚山  

 

 

⑴.アクセス

 冬期は原則として成就社側からの登山となります。 土小屋へ続く石鎚スカイライ ンと瓶ヶ森林道は冬期閉鎖されるため通行できなくなります。 

また土小屋ルート、面河ルート、保井野ルートは状況により雪崩が発生するため危 険ですので安易に入り込まないようにしてください。

 

⑵.冬の登山道

 無雪期に歩きやすい登山道が積雪期にも歩きやすいとは限りません。 雪が積もる ことによって危険度が跳ね上がる場所もあります。

特に弥山山頂直前の三ノ鎖迂回路は階段が雪で埋まることがあり、そうなると掴ま る手すりがなくなり高さ数十mの雪壁の縁を歩くような形になります。 

 

 他にも急斜面につけられた登山道が雪で埋まるとどこが道かわからなくなるなど、無雪期とは様相が一変します。

 

        

              雪に埋まる三ノ鎖迂回路  

 

⑶.弥山山頂と冬期避難小屋

 石鎚神社頂上山荘が冬期閉鎖している期間中は、石鎚神社頂上社の下部にあるス ペースを冬期避難小屋として開放しています。 

休憩や緊急時の避難に使用することができますが、使用後は必ず元の状態に戻して 入口の扉を閉めてください。 

 時々扉に木切れなどを挟んだ状態で開きっぱなしになっているのを見かけることが ありますが、雪が中に吹き込んでしまうので必ず入口は閉めてください。

また冬期避難小屋内部へのテント設営は禁止しています。 

 

 

⑷.霧 氷

 標高があがるにつれ、まわりの景色に変化がでてきます。すごく霧氷が目立つよ うになってきました。

冷やされた霧が樹木などに付着して凍ったのが霧氷です。

冬の石鎚を代表する風景です。

 

      

         冷やされた霧が樹木などに付着して凍った霧氷  

 

 

⑷.冬の石鎚山登山

 冬は石鎚山スカイラインは通行止めなので土小屋コースは使えません。

なので、この時期は石鎚山ロープウェイから石鎚神社成就社、八丁、夜明峠を経由 して山頂を目指す表参道コースが一般的です。

 

      

          この時期、メインの登山道となる成就社ルート  

 このコースは雪の状況次第ですが、冬は往復約6時間かかります。

なのでロープウェイの始発に合わせて登山口に着くのがベストです。

この日は8時40分が始発でしたので、それに乗り出発です。

 山麓下谷のロープウェイ入口までは道中雪は全くなく、簡単にアクセスできまし たが、ロープウェイ降り口の山頂成就に着くと雪景色。幸い気温が高かったので、 成就社までは何も着けずに歩けました。 が、友人はさっとチェーンアイゼンを装 着してました。

 このコースはまずは成就社まで標高差約100mのなだらかな道を歩き、そこから 八丁まで約200mを下ります。
雪は緩んでいましたが、日陰や階段はアイスバーンになっているので、途中からは 10爪以上のアイゼンを装着しました。

 

       

               急こう配の坂道  

 

 八丁からは登りが始まります。試し鎖の巻き道はやや急ですが、夜明峠までは難 なく到着できました。

 冬の石鎚山の核心部はここからです。登山道の傾斜は強くなり、二の鎖の避難小 屋を過ぎると、雪崩がしばしが起こる片斜面を慎重かつ素早くトラバースします。

そこを過ぎると雪と氷の階段を歩き、その後はアイゼンの前爪を効かせながら急登 を登らなければなりません。
 冬の石鎚山が難しいというのはこのあたりです。が、今回は雪が少なかったので 雪崩の心配はなかったですが、金属の階段は雪が残り、ステップは凍結して歩きに くいです。

その後の急斜面も一部凍結しているので慎重に歩きましょう。

 そこを過ぎると石鎚山弥山山頂に到着します。天狗ヶ岳には2人ほど見えましたが、弥山山頂には誰もいないので独り占めでした。
空はどこまでも青く、遠くを見ると瀬戸内海や遠くの山々がはっきりと見えました。

 今シーズン何度も雪山に登りましたが個人的には今季一番の快晴でした。
雪が少なかったので天狗ケ岳も考えましたが、以前に登っているので、今回は無理 せず眺めるだけにしました。

 さすがに山頂は風が吹いてきて、登っている間は長袖シャツだけで歩けましたが、 すぐにジャケットを着用。気候としては春山のようでした。
たっぷりと石鎚山の山頂を堪能し、昼食を食べて下山開始です。

 下山はいきなりあの急斜面と金属の階段。慎重に降り、あっという間に夜明け峠 に着きました。八丁までの下りは雪がかなり緩んでいましたが、アイゼンはそのま ま装着で下りました。

 八丁からの登り返しは、最初の階段はほとんど雪が無かったので、アイゼンを外 そうかと考えましたが、そのまま登って正解でした。成就社までは土も見えている 所がありましたが雪や凍結もあり、結局門までは付けたままでした。

 無事に下山できたので、しっかり拝んでからロープウェイに乗って駐車場に戻り ました。

 帰路の途中に温泉(湯之谷温泉)に入りました。源泉かけ流しでとても良かった です。

 今回の石鎚山はとにかく天気が良く、風も弱かったので歩いている時は暑いぐら いでした。
しかし、この時期は天気が急変することがあるので、ウェア、装備は冬バージョン をしっかり準備して登ってください。

 

 

それではまた!

自称 アルピニスト より