令和6年1月14日(日)
おはようございます! ご訪問 ありがとうございます。
きょうは山梨県丹波山村の「三条の湯」をご紹介します。
「三条の湯」は日本百名山「雲取山」の中腹にある山小屋です。しかも、温泉つきです。 ですが、山奥なので、車で気軽に行くことは出来ません!
山小屋には後山林道を使いますが、車は「片倉ゲート」までで、残り7㎞は2時間半の歩きとなります。
三条の湯
「三条の湯」は、東京都唯一の日本百名山「雲取山」の中腹、標高1,103メートルにある山小屋です。
また「三条の湯」はこの山域唯一の温泉宿でもあります。親子三代で受け継がれ70余年の歴史ある山小屋です。
〈アクセス〉
車1:圏央道・青梅ICから国道411号線経由で片倉ゲートまで1時間21分(44.4km)
車2:中央自動車道・大月ICから国道139号線経由で片倉ゲートまで1時間4分
(39.9km)
公共交通機関:
JR青梅線 奥多摩駅下車
西東京バス「丹波山村役場低」行きに乗車、バス停「お祭り」下車、
徒歩3時間
(「鴨沢西」行きの場合は、終点「鴨沢西」にて下車、徒歩15分でバス停「お祭
り」へ向かい、そこからさらに徒歩3時間)
温泉場 部 屋
トレッキングの疲れを温泉が癒してくれます。
食 堂 夕食(イメージ)
山小屋の下にはテント場があります。 水力発電やバイオマストイレを使用した環境に負荷をかけない取り組みをしているSDGsな山小屋です。
利用料金
1泊2食付9,500円/人(税込)
1泊夕食付8,500円/人(税込)
1泊朝食付7,300円/人(税込)
1泊素泊り6,300円/人(税込)
※小学生は上記金額より500円引き、未就学児は3,500円引きです。
- 部屋タイプ
- 山小屋なので相部屋となります。
- 食 事
- 夕食:17時半
- 朝食:5時半
弁当代:1,000円( 到着時に注文し、お渡しは、翌朝5時半頃 )
- 喫 煙
- 屋内禁煙、屋外に喫煙スペースがあります。
- チェックイン/チェックアウト
- チェックイン:~17時まで ※9月~3月は~16時まで
予約受付・変更:ご利用日の3日前の17時まで
キャンセル:ご利用日の2日前の17時まで
- アメニティ
- 各種アメニティ:無し(各自持参)
※ シャンプー・石鹸は使用できません。
- 決 済
- 現地での現金決済のみ
- 設 備
- 温泉施設:正午~20時半
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2時間半の林道歩きの先には、
目指す 山小屋とテント場、それに極上温泉あり !
時期を問わずキャンプは楽しいものです。自然豊かな場所に身を置き、非日常を感じながら料理を楽しむ。焚火を囲んで夜を明かす。やっていることは実にシンプルなことですが、キャンプに魅了されてしまっている人はかなりいます。私もその一人です。非日常であるはずのキャンプも回数を重ね、繰り返し行っていると「ルーティン化」されていき、新鮮さや、楽しみを感じにくくなってきます。そんな感覚はないだろうか? 今回はそんな人に向けた「ゆるくないキャンプ」を提案したいと思います。
そのキャンプ地は、薪で温められ、ホッカホカな天然温泉が待つ、標高1,103m、山奥のキャンプ地「三条の湯」です。
夜になると食堂から煙が上がる
ここで紹介する「三条の湯」は、日本百名山・「雲取山」の中腹にある山小屋・テント場です。 標高1,103mに位置し、渓谷にひっそりと建つ山小屋です。
「雲取山」は東京都、埼玉県、山梨県の1都2県にまたがる標高2,017mの山で、日本百名山の一座であるほか、東京都最高峰の山としても広く知られています。
奥多摩、秩父の山域は登山のシーズンが長く、一年を通して多くのハイカーで賑わう場所です。
「三条の湯」は雲取山へのアプローチの拠点としても利用されています。ただあまりにも素敵な場所なため、「三条の湯」を目的にする人も少なくないようです。
実際に私は何度も訪れていますが、雲取山へは登らずに「三条の湯」で1泊して下山する人がいました。しかも1人だけではありませんでした。
■片倉ゲートから2時間半の林道歩き「簡単には行けないテント場」
「三条の湯」を訪れるためには片道2時間半の山歩きが必要となります。必要な装備をバックパック1つにまとめて背負って歩かないと行けないので「ゆるくないキャンプ」です。
「三条の湯」までの道のりは大半が林道歩きです。林道「後山(うしろやま)線」の片倉ゲートから三条の湯まではトータルで約7.1kmの道のりです。約2時間の林道歩きの後、30分ほど登山道を歩くとようやく目的地に到着します。
時間と体力を要する行程ではありますが、必要な道具全てを背負い、テント場に着いた時の達成感はほかでは味わうことのできない体験になるはずです。
三条の湯に向かう林道
■後山川沿いに広がるテントサイト
「三条の湯」のテント場は、山小屋から少し下ったところにあります。後山川沿いに整地されたサイトが広がっています。
登山でのテント場は限られたスペースでテントを設営するため、混雑時には隣との距離が近く圧迫感を感じてしまうこともありますが、「三条の湯」のテントサイトは段々になっているため、圧迫感を感じることなくテントを張ることができます。
三条の湯 テントサイト
■いつものキャンプとは勝手が違う⁉
「三条の湯」はキャンプ場ではなく、山小屋・テント場です。一般のキャンプ場とはルールが違うので事前に確認しておきましょう。
「三条の湯」は秩父多摩甲斐国立公園の中にある「キャンプ指定地」のため、焚火は禁止されています。
そのため煮炊きにはバーナーを使用する必要があります。登山では一般的ですが、焚火ができないキャンプなんて、と一般のキャンパーは思うかもしれないですが、ぜひ一度体験してみてほしいです。
焚火調理に慣れた人にとって、バーナーでの調理は新鮮に感じることができるでしょう!
フリーズドライやアルファ米なども普段のキャンプで食べている人は少ないはずです。シンプルな食事にはなりますが、これがまた美味しいんですよ!
私のおすすめは「五目ご飯」かな⁉
■疲れた体を癒してくれる「温泉」
長い山歩きの後、キャンプをするだけではありません。「三条の湯」に行く一番の目的は「温泉」です。
定員3名程度のコンパクトでシンプルな湯船ですが、長い山歩きの後、疲れた体を癒すには十分過ぎるほど快適です。
湯は無色透明で硫黄の匂いを感じる。薪で温められたお湯は熱いけれどまろやかです。炭酸成分が多いのか体中泡だらけになり、湯上がりにはお肌がツルツルになります。
時間帯によって男湯と女湯が入れ替わりますが、正午~20時30分までは何度でも入浴可能です。
私も山小屋到着直後に入った後、寝る前にも入りました。温泉で体を芯から温めて寝袋に入ると気持ちよく眠ることができます。
「三条の湯」では排水を川に流すため、環境汚染の観点からシャンプーや石鹸などの使用は禁止されています。入浴する前にシャワーでよく汗を流してから入るようにしたい。
■翌日は下山するもよし、雲取山を目指すもよし
冒頭でもお伝えした通り「三条の湯」は雲取山の中腹に位置するため、雲取山の登山が楽しめる。温泉とキャンプを楽しんだ翌日にはそのまま下山してもいいし、体力に余裕のある方は雲取山の山頂を目指すのもいい。
「三条の湯」は「通年営業」している山小屋です。冬季は積雪もあるので訪れる際にはアイゼンなど冬山装備を整えることと、防寒対策をしっかりしてお出かけてください。
それではまた!