令和5年2月24日(金)

 

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 「子供たちにいじめられている亀を助けた浦島太郎が、お礼に竜宮城で乙姫らに おもてなしを受けましたが、帰ってお土産の玉手箱を開けたらおじいさんになりま した」。

 

               

 

これは、あの有名な「浦島太郎の物語」ですが、古くは『日本書紀』や『万葉集』、『丹後国風土記』にも「浦島子」にまつわる話がありました。それが変化して現在 のような「浦島太郎の物語」になったと言われています。

 

 時計の針が刻む時間の進み方は万国共通と思われがちですが、実は場所の違いで 速くなったり、ゆっくり流れたりしています。 竜宮城から故郷に戻ると悠久の時 が過ぎていた「浦島太郎」さながらの現象は、精密な計算や観測によって、身近な 場所から宇宙まで、様々な場面で確認されています。

 

 場所によって時間が伸び縮みしている現象を提唱したのは、かの天才物理学者  アルバート・アインシュタインでした。

 

  

 

100年余り前に発表した「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」のなかで、時 間の流れについてそれぞれ、「高速で移動すればするほど、時間の進みが遅くなる」、「重力が弱いと、時間は速く進む」と予言しました。

 SF 映画などで、宇宙船で旅して帰ってきたら地球のみんなは年を取っていた、と

いう浦島太郎のような話があります。この不思議な現象はアインシュタインの相対 性理論である「速く移動するほど、止まっているものより時間の進み方が遅くなる」ことによるものです。
 もし光の速度の99.5%の速さで移動できたら、止まっている場合より10倍も時間 が遅く進む計算です。 例えば12歳のあなたがそのスピードの超高速宇宙船に乗って 出発し、宇宙船の時計の5年後に戻ってくるとします。 でもその時計は地球より10 倍遅く進むので、地球では50年が経っていて、あなたは17歳でも友達は何と62歳に なっているのです。
この時間の遅れは現実に起きています。 カーナビゲーションなどで正確な位置がわ かるのはGPS衛星のおかげですが、GPS衛星は時速約1万4000kmという高速で移動 するので、地球の時計より毎日100万分の7秒遅くなり、そのための補正が行われて います。
 「光速の99.5%の速さの宇宙船に乗って出発し、宇宙旅行から帰ってくると地球 上では約10倍の時間が経過している」。

これを浦島太郎の昔話になぞらえて、「ウラシマ効果」と呼んでいます。

 

        

 

 一方、国際宇宙ステーション(ISS)で滞在する宇宙飛行士たちの時間は、地 球よりも遅く流れているはずです。 地球の中心部からみると、最大時速1700キロ・メートルで自転する地球の表面に比べ、ISSは同2万8000キロ・メートルと高速 で移動しているためです。

 若田光一さんはISSに約半年間の長期滞在をしました。帰還を待つ地球の人た ちは、若田さんよりも0.005秒だけ年をとるのだという。

 

 

問題

 宇宙は時間の流れが遅く、宇宙に一年いたら 地球に戻ってきたら、100年経って いると聞きましたが、本当ですか?  

 

答え

 光速に近い速度で運動するものの時間はゆっくり進むと言うのは、ある意味では嘘!?「ゆっくり進んでいるように見える」っていうのが正解かもしれません。 

 

 「~進んでいるように見える」と「進んでいる」とは大違いです。 この違いに、 みんな気がついていない。だから、タイムマシンで未来にも過去にも行けるなんて 馬鹿げた事を平気で信じることになるのです。

 

 

 

 アインシュタインの言い分は、絶対時間は存在しない! つまり、環境が著しく 異なる(例えば地球上にいる人と光速に近い速度で飛んでいる人)の時間は、他の 誰かがストップウオッチで両者の時間を正確に計ることができないと言うことを意 味しています。 

つまり、例えば、地球にいる人が1時間経過したのと、光速で運動する人の1時間 を比較する意味がないと言うことになります。 

仮に、光速に近い速度で運動するものの時間はゆっくり進むと言うのであれば、世 の中の動きはすべて相対的なものとして考え直してみなければなりません。 

 そこで、光速に近い一定の速度で地球を離れていくロケットに乗っているA君と地 球上にいるB君に例えてみましょう。 

A君はロケットで飛んでいると言っても、ロケット内の空気はA君と同じ速度で動い ているので、A君が外を見ない・周りの音も聞かない限り、自分が飛んでいると言う 自覚はありません。

一方B君も周りを見ず、音も聞かなければ動いていないと自覚します。 

結局、A君もB君も運動していないと同じ。 しかしお互いが見つめれば、B君はA君 がものすごい速度で遠ざかっているように見える。A君はB君と地球が一緒にものす ごい速度で遠ざかっていくように見える。 

よって、A君から見ればB君は光速に近い速度で遠ざかって(運動しているように) 見えるのだから、B君の時間はA君より遅く進んでいるように見える。

 

 結局、何のことはない、光速に近い速度で運動するものは時間がゆっくり過ぎる。 と言うのは嘘で、そのように見えるだけなのです。 仮に、原子時計を光速で運動さ せると原子の振動が遅くなり、この時計は進み方が遅くなるかもしれません。 

しかし、このことをも以って光速に近い速度で運動する時計と静止している時計で 計った時間を比較しても意味はない。 なぜならば、時間を決める基準が違うのであ るからだ!! 

アインシュタインの「相対」と言うことの意味を良く理解する必要がありますね!?

 

 

 何が何だか分からなくなりましたね? 実際はどうなのでしょうか?

 

 はるか遠くにある宇宙の「竜宮城(リュウグウ)」に行った日本の探査機の時間 の進み方はどうだったのでしょう?

 

               

 

 「小惑星リュウグウ」で石などを採取した「はやぶさ2」の飛行速度や移動経路、太陽系の惑星の軌道などを基に、JAXAが検証したそうです。

 計算の結果、2014年12月の打ち上げから地球に試料カプセルを届ける20年12月 までの約52億キロ・メートルに及ぶ飛行で、地球よりも6年間で計0.4554秒だけ時 間が速く進んだそうです。

残念ながら、浦島太郎とは逆で、「はやぶさ2」の方が、わずかに地球人よりも 「年老いた」ことになりました。

「はやぶさ2」の場合、重力の影響をほとんど受けない宇宙空間を長く旅した上、 時速約11万キロ・メートルという猛スピードで公転する地球よりもゆっくり飛行す ることが多かった。このため、時間が速く流れたと言います。

 

 これはどういう事なのでしょうか? 

        もう一度翌考えてみる必要がありますね?

 

それではまた!

自称 アルピニスト より