この夏休み、ある人の慫慂を受けて区の浮世絵講座に出かけてみた。酷かった。

 14人ほどの参加者で、机がコの字型に並べられて大学のゼミふうだったのに、何故かありきたりの座学。一枚のレジュメもなく、先生と呼ばれた人がメモ書きを読み上げる構築性のない進行で喋り続け、ついに、対話の時間もない。質問されることを避ける独話進行。

 この講師を調べてみたら出身大学も所属学会もなく、斯界への公的業績の投稿論文もない人物(絵本のようなものを一冊出しているらしい情報のみ見出し得た)。浮世絵研究家と名乗っていた。

 

 港区各区民ホールや図書館などでの講座は少人数でも等しく学術性の担保されている一方、これはイキイキプラザという、入札業者の参入している施設での企画。小学生の自由研究にも不足のありそうなネット情報のパクリ提示では講座も授業もないものであろう。あまりの落差におどろかされた日だった。

 区は、このような人物の場合、あらかじめ学術的な査定を受けさせるか、或いは専門家の監修を受けさせなければならない。

 あわせて、港区参入の指定業者の知見には大きな問題がありそうで、かねて、この業者(共同の二業者)のリテラシーには深刻な問題があったことが思い起こされる。

 入札時は、もっと港区にふさわしい企業から指定業者を選定すべきであろう。相応の業績ある業者が落ちてるという話も聞こえてきている。ことの根本には、港区の選びに闇があるかも知れない。