こんにちは。
今回は「絶望より這い上がりし男たち」の後編です。今回も苦難を乗り越え、箱根路での活躍を目指す選手の物語を紹介します。
〇關颯人(東海大3年)
佐久長聖高校時代から世代トップ、東海大でも黄金世代のエースとして活躍するスターですが、彼のここまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。
1年次は出雲駅伝こそ3区区間賞の完璧なデビューを飾りますが、全日本は体調不良で欠場、2区に登場した箱根でも区間13位と期待に応えることができませんでした。
2年次も出雲駅伝では6区区間賞で優勝のゴールテープを切りますが、全日本では首位奪取を期待されて配置された4区で前を追い切れず、箱根は疲労骨折により欠場。またしても消化不良のシーズンになってしまいました。
この箱根駅伝欠場の悔しさから、成人式にも出ずに練習を積んで臨んだ都道府県対抗駅伝。關は長野県代表のアンカーとしてトップで襷を受けますが、後方から追いかけてきた埼玉県代表の設楽悠太に完敗。さらに悔しい思いを重ねました。
そして3年次も春に発覚した疲労骨折により日本選手権を欠場。駅伝シーズンもまだ本調子では臨めていません。それでも、出雲駅伝では4区2位、全日本では2区でトップを奪取するなど、完全復活に向けて一歩ずつ進んでいることを感じさせています。
挫折を知ったエリートだからこそできる走りがあります。箱根駅伝でのリベンジはもう間近です。
〇坂口裕之(明治大4年)
坂口も諫早高校時代から世代トップレベルで活躍していた選手です。
明治大入学後も1年次から全日本1区7位と素晴らしいなど、将来のエースとして期待されていました。
しかし、臀部の痛みを押して出場した箱根駅伝では3区最下位と大失速。明治大は9季ぶりにシード権を落としてしまいます。
エースとしてこの悔しさを取り戻そうと練習に励んだ2年次、坂口をさらなる試練が襲います。
駅伝シーズンを控えた時期に真性多血症という原因不明の病気を発症してしまいます。自覚症状はなく、走りたいのに走れないもどかしさ。週1回、約400ミリリットルの血液を抜き、点滴で生理食塩水を身体に入れる治療により、なんとか改善しましたが、箱根駅伝では10区13位と本来のポテンシャルとは程遠い走りになってしまいました。
今度こそ逆襲を目指した3年次。坂口はトラックシーズンから目覚ましい活躍を見せます。関東インカレ10000mで塩尻に続く4位に入ると、全日本大学駅伝予選では塩尻に先着する4組3位の激走。学生長距離界のトップ選手として表舞台に戻ってきてくれました。
しかし、ここでさらに試練が坂口を襲います。
エースとしての走りが期待された箱根駅伝予選の当日、体調不良によって出場を回避。動揺したチームは主力の転倒による途中棄権などの不運も重なって箱根駅伝への出場権を逃してしまいます。
そして迎えた4年次。坂口は故障により箱根予選も全日本も出走していませんが、新エースの阿部の奮闘もあって、昨季以上にチーム状態は良く、坂口は安心して箱根一本に合わせることができています。
ここまで壮絶な4年間を過ごしてきた選手は過去を辿ってもなかなかいません。苦しみ続けた分、最後には笑ってほしいのです。
〇荻野太成(神奈川大3年)
3000m障害が得意で1年次から関東インカレ2部3で優勝している選手です。駅伝メンバーには2年次から加わっており、鈴木健吾率いる最強チームだった昨季は出雲2区5位、全日本3区5位と序盤の流れの中で勝負強い走りを見せていました。
ここまで大学生活、ほとんど失敗することのなかった荻野は箱根駅伝でも最重要の5区を任されました。優勝するためには荻野の快走が不可欠、そして荻野ならやってくれるのではないかと大きな期待を集めました。
しかし、そこに待っていたのはあまりにも苦しい現実でした。
序盤からペースが上がらず、追い上げるどころか後続の攻撃を受け続ける展開に。3位で受けた襷を15位まで落としてしまうと、優勝を目指したチームもまさかのシード落ちに終わってしまいます。
今季はそこから再生する一年です。荻野も関東インカレ2部3000m障害で3連覇を果たすと、箱根予選、全日本5区ともに元気な走りで若いチームをしっかり支えています。
今回の箱根では何区を走るのかわかりませんが、生まれ変わった荻野が必ずやチームをシード権に導いてくれるはずです。
〇関口康平(中央大4年)
関口は幕張総合高校から1浪して一般受験で中央大に入部してきた選手です。今や学生長距離界のエースである中山と同じく、準部員からスタートしましたが、不断の努力により中央大の主将にまで上り詰めました。
そして4年目にして勝負レースデビューとなった全日本予選1組。勢いをつける役割を期待されましたが、まさかの熱中症による途中棄権。
いきなり大きな失敗をしてしまうことになってしまいました。
しかし、雑草魂でここまでのし上がってきた関口はこんなところでは終わりません。昨季まで主将を務めていた舟津から厳しい言葉をかけられながらも、見事に立ち直り、箱根予選ではチームの本戦出場に貢献します。
激動の1年間を過ごしていますが、最初で最後の箱根路ではその苦労を全てぶつけるような走りを見せてくれるはずです。
いかがだったでしょうか。皆さんも困難から這い上がった選手たちの熱い走りに注目してみてください。
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