こんにちは。今回は今週末に控えるビッグレース、箱根駅伝予選会を100倍楽しむための簡易ガイドを用意しました。出雲駅伝のときと同じく、観戦する際のお供としてご活用いただけると嬉しいです。

 

 

◯基本データ

■名称

第96回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(通称:箱根予選)

 

日時

10月26日(土)9:35スタート

 

コース

陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園

21.0975km(ハーフマラソン)

 

出場チーム

箱根駅伝出場を目指す43大学・大学院

 

ルール

各チーム12人出走し、上位10名の合計タイムが早い順に10チームが本戦出場

 

 

箱根駅伝出場を目指しているチームにとってこの予選会はひとつの集大成ということができます。そんな熱い思いを持った約500人が一斉に駆け出す姿は圧巻です。

 

また、前回から距離が20kmからハーフマラソン(21.0975km)に伸びました。この伸びた1km強の距離が勝負の分かれ目となります。

 

 

◯個人タイムの目安

■~59分台

神の領域(学生最高記録は山梨学院大モグスの59分48秒)

 

■60分台

学生の枠を超えて戦えるレベル

なお、日本記録は設楽悠太の60分17秒

前回トップのタイムはキサイサ(桜美林大)の60分44秒

ヴィンセント(国士舘大)は60分10秒の自己ベスト(出場選手中最速)を持っています。

 

■61分台

箱根2区で区間賞取れるレベル

ここに入る選手はスーパーエースです。

前回は塩尻(順天堂大)、片西(駒澤大)、堀尾(中央大)などがここに入りました。

 

■62分台前半

主要区間で上位争いできるレベル

ここに入る選手はエースとして活躍してくれます。

前回は浦野(國學院大)、阿部(明治大)がここに。

 

■62分台後半

主要区間を任せられるレベル

ここに入る選手は駅伝でも安定していい働きを見せてくれます。

 

■63分台

レギュラーは堅いレベル

ここに入る選手が多いチームが層の厚いチームです。

 

■64分台

耐えたと言えるレベル

ここまでに10人が通過するのが理想です。

 

■65分台

苦しんだと言えるレベル

10番手の選手は最低限ここで抑えたいです。

 

■66分台~

厳しいレベル

ここに複数選手がいるチームはエースが相当稼いでくれない限り通過が厳しくなります。

 

 

◯戦術

各チーム上位2、3名はフリーで走って残りの選手は15km付近まで集団走でペースをつくるという戦術が一般的です。

集団走の選手が64分前後になだれ込んでくるレースができればどのチームも通過は間違いないでしょう。

 

 

〇各チームの戦力を考察

現実的に箱根本戦出場を争うことになるであろうチームについて、勝手に考察してみました。

 

A:よっぽどの事がなければ通過するチーム

・中央大

上位校の中では主力の目立ったエントリー漏れが少なく、最も盤石な布陣で臨むことができます。集団走のレベルは中央大が最も高いでしょう。あとは、森凪也、三浦の新ダブルエースがどれだけ高い位置で勝負できるかに注目です。

 

・早稲田大

本来、予選会に出場するレベルの大学ではありません。太田智、中谷、千明など上位で勝負できる選手の層は最も厚いです。あとは新戦力がよっぽど外すことがなければ通過は間違いないでしょう。

 

・東京国際大

私の1位通過予想はこの東京国際大です。ヴィンセント、伊藤のダブルエースの破壊力は全大学中ナンバーワン。真船、山瀬、相沢など脇を固める選手も揃っており、安心して臨むことができます。

 

 

B:ちょっとしたミスならカバーできるチーム

・日体大

数えきれないくらい多くの主力がエントリーから外れましたが、数えきれないくらい戦える選手が多いチームなので大丈夫でしょう。むしろ、今回の予選はきっかけにさらに選手層が厚くなるチャンスです。

 

・神奈川大

今回もいいエントリーができました。普通に走れば普通に通過できるメンバーです。井手、北崎といった次世代のエース候補には日本人先頭集団に挑んでほしいところ。

 

・明治大

大エースの阿部をはじめ、中島、佐々木、酒井など主力が多々エントリーから外れてしまいましたが、次期エースの小袖や鈴木など軸として走れる選手たちはしっかり構えているので心配はしていません。逆にこの状態で上位通過を果たせば、箱根本戦は優勝争いに食い込めるくらいの手応えを得ることができます。

 

 

C:ミスが複数出ると通過が厳しくなるチーム

・日大

いいエントリーができています。ドゥング、武田、横山といったエース格はしっかり上位で勝負できるはず。不安があるとすれば下級生のエントリーが多い点。経験の少ない彼らが大崩れさえしなければ大丈夫です。

 

・城西大

エースの荻久保は日本人トップの有力候補。あとは菅原、菊地も上位集団で稼いでもらいたいところです。実績のある選手がやや少ないのが不安ですが、でも予選会は比較的得意としているチームです。

 

・山梨学院大

近年は低迷が続いていますが、今季は状態が上向いています。ムルワは先頭付近で勝負することになると思いますが、他にも首藤、山田、森山、坪井といった主力から複数人50位以内に入る選手を出したいところです。

 

 

D:ボーダーライン上のチーム

・大東文化大

ダブルエースの川澄、奈良はそれぞれ30位以内には入ってほしいところ。脇を固める選手のうち、佐藤、三ツ星、片根までは計算できます。6番手以降にやや不安がありますが、予選会を得意としているため、悲観する必要は無さそうです。

 

・国士舘大

まずはヴィンセントがどれだけ稼げるかというゲーム。個人1位を獲得する可能性だって十分にあります。日本人選手で大きく稼げる選手は今のところ思いつきませんが、荻原や清水など底上げは確実に進んでいます。彼らが100位前後になだれ込んでくれれば予選通過が見えてくるはず。

 

・上武大

毎年のように「今年こそは上武大の予選通過は厳しい」と言われながら、それでも突破し続ける奇跡のチームです。今回も主力の鴨川が欠場するなど苦しい台所事情ですが、それでもこのチームはしぶとくボーダーラインに張り付いてくるはずです。

 

・麗澤大

本気で箱根駅伝初出場を狙える布陣が整いました。予選会次点に入った前回、山川監督とエースの国川が箱根駅伝を経験することができたことは大きいです。国川以外にも63分台で走る選手を複数出したいところ。植田や宮田、椎野などが候補となってきます。

 

・創価大

2年連続で予選落ちとなっていますが、そう何度も予選落ちを続けるレベルのチームではありません。ムイル、米満、鈴木、葛西と稼げる選手を多数揃えています。あとは全員が実力を発揮するだけ。このカテゴリのチームの中では上位に入る戦力です。

 

E:上手くいけばボーダーラインに食い込めるチーム

・亜細亜大

・専修大

・東京農業大

・筑波大

これらチームはそれぞれ強力なエース(上土井、長谷川、川田、相馬)がいます。彼らの奮闘でどこまでチームを押し上げられるかに注目です。

 

今回の記事は以上となります。箱根予選、私も現地で観戦しますが、本当に楽しみです。一緒に観戦したいって方はご連絡ください。お待ちしております。

 

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