こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は上武大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:20位

復路:22位

総合:22位

 

スカウトに恵まれないながらも無名な選手を育て上げて箱根駅伝常連校となった上武大。本戦では厳しい戦いが続き、今回の予選会もギリギリでの通過となりましたが、そこからの下剋上を目指して挑みました

 

 

〇戦略

過去11回の挑戦の中で最もチャレンジングなオーダーを組んできました。

最大の鬼門となっている6区にはエース区間も走れる佐々木を贅沢に投入。

 

ハーフで好タイムを持っている鴨川は最重要の1区ではなく得意の下り基調の3区で稼ぐ役割を持たせ、その1区にはトラックでのスピードを持ちながらも駅伝経験のない齋藤を抜擢。

 

2区太田黒、5区橋立と他の主要区間にはきっちり主力を配置できており、復路にも坂本や岩崎、大森など長距離で結果を出してきた選手を残せていたため、上手く流れを作ることができれば今までとは一味違う戦いができるのではないかと思われていました。

 

 

〇結果

1区齋藤が揺さぶりに対応できず、7km過ぎで集団から脱落。20位という順位はともかく前方と1分半の差がついたことが痛く、この時点でシード権の獲得はとても困難なものになってしまいました。

 

それでも2区太田黒が後方から攻めてきた山梨学院大の永戸を振り切ると、その後も各選手が順位を上げることこそできずとも、できる限りの粘りの走りを見せました。

特に4区石井は区間12位の好走。これは走っている位置から考えれば素晴らしい結果です。

 

そして次回に繋がる何かを見つけたい復路。

期待の6区佐々木は序盤快調に走りますが、中盤以降に脚が動かなくなり無念の失速。

これが7区以降の選手にも連鎖したのか、復路はいずれも区間21位以下に沈む厳しすぎる戦いになってしまい、総合最下位でのゴールとなりました。

 

 

〇感想

11回目の挑戦となる今回も箱根駅伝の壁に跳ね返されてしまいました。

それでも敢えてオーソドックスなオーダーを捨てて挑んだ経験は決して無駄にはなりません。

 

また、昨年の坂本、今年の石井のように4年間かけて力をつけ、最後に主要区間で好走する選手も現れてきています。

彼らのような選手を1人でも2人でも多く育てることができれば必ずシード権を獲れるチームになるはずです。

 

今はそのための長い準備期間なのでしょう。その中でも絶えず箱根駅伝に出場し続けるだけでも凄いことなのです。

 

 

〇今後に向けて

今回走った選手からは太田黒、石井、大森、松下と4名が卒業します。特にエースの太田黒の穴は簡単に埋まるものではありません。しかし、今の三年生には佐々木、鴨川、齋藤、橋立など主要区間を走れる選手が揃っています。

彼らがもう一段パワーアップし、また新たな戦力の台頭があれば今年以上のチームとなれるはずです。

 

これで箱根駅伝出場校についての振り返りは全て終わりました。

次回は最後、関東学生連合の戦いについて振り返ろうと思いますのでお楽しみに。

 

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