こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は明治大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:11位

復路:21位

総合:17位

 

まさかの予選敗退から1年。学生長距離界屈指のエースへと成長した阿部を中心に這い上がってきた明治大。直前の記録会でも好タイムを連発しており、シード復帰も射程圏内に捉えていました

 

 

〇戦略

エースの阿部を2区ではなく、持ち味のスピードを活かせる3区に配置し、4区に起用した三輪と合わせて勝負をかけることにしました。

その分、どうやっても苦戦覚悟になってしまう2区は不調ながらロードでの安定感に定評のある中島に懸けることに。

 

5区以降は箱根駅伝初出場の選手が並びましたが、いずれも今季力を伸ばしていい結果を残してきた選手ばかり。彼らの勢いでシードラインに食らいついて、10区に残した坂口で勝負する、そんな戦略でした。

 

 

〇結果

1区鈴木が13位と無難にスタートを切ると、2区中島も苦しみながらギリギリのところで踏みとどまり、17位で阿部に繋ぎます。

 

そしてその阿部が区間歴代4位のタイムで5人抜き。予定通り反撃を開始すると、4区三輪もさらに勢いづける4人抜きで8位まで浮上します。

 

5区酒井も流れに乗って快調に飛ばしますが、脚にダメージが出た後半に無念の失速。それでも11位と復路で巻き返せる位置で往路を終えることができました。

 

そして勝負の復路。

6区前田から9区村上まで、ほぼ単独走で10位のチームを追い続ける展開となりました。

途中、苦しい走りを挟みながらも9区終了時点で前方との差は28秒。10区坂口に逆転できる位置で繋ぐことができました

 

しかし、その坂口が低血糖に陥りまさかの失速。追い上げは叶わず、最後は17位まで順位を落としてのフィニッシュとなりました。

 

 

〇感想

坂口に襷が渡った時点では逆転シードをほぼ確信していました。彼はそれくらい強力な選手です。難病や故障と向き合いながら最後に戻ってきた箱根駅伝の舞台で、思うような走りができなかったことが残念でなりません。

改めて箱根駅伝の難しさを思い知りました。

 

それでも、9区まで10位が見える位置で走り続けたことは復活の一歩目として評価できます。

 

エースの阿部だけでなく、三輪や6区前田、9区村上など、随所で光る走りができる選手も現れました。あとは悪くても失速を最低限に抑えられるようになれば、チームとして完全復活を果たせるはずです。

 

 

〇今後に向けて

今回出走した選手で卒業するのは坂口と角出のみ。今回外れた選手の中にも佐々木や南といった主要区間経験者が残っていることに加えて、スカウトも継続的に成功していることから、戦力ダウンの影響は限定的でしょう。

阿部や三輪、中島など強力世代が最上級生となる来季は勝負の年です。

シード権獲得ではなく、その先の上位争いを目指せるチームを作ってくるはずです。

 

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