こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は神奈川大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:18位

復路:11位

総合:16位

 

全日本大学駅伝を制した昨季の中心世代が卒業し、またチームの立て直しを図っている神奈川大。この1年間で力をつけた新戦力と共に箱根駅伝に挑みました。

 

 

〇戦略

チャレンジングチームらしく、オーソドックスなオーダーで勝負することにしました。

 

1区はスペシャリストの山藤、2区はエースへの道を進む越川、3区には下級生の中でも総合力の高い井手を並べて、序盤の速い流れに食らいつくことを目指しました。

 

主力の安田共を不調で置けなかった4区は枝村の最上級生としての粘りに懸け、

前回苦しんだ5区はじっくり準備を進めてきた小笠原に託すことに。

 

復路はスピードのある荻野と多和田を置いた6区7区、下級生ながらスタミナ豊富な北崎を起用した9区を攻め込むポイントと設定していました。

 

とはいえ、昨季のようにゲームの流れを大きく変えられる選手はいなかったため、各選手がミスなく繋ぎ続けることが求められました。

 

 

〇結果

1区山藤、2区越川が共に区間15位ながらしっかり前が見える位置で発進すると、3区井手が前方との差を詰める好走。難しいと思われた序盤を上手く切り抜けます。

 

しかし、4区枝村と5区小笠原が区間21位以下に沈むまさかの大苦戦。シード権獲得が現実的に厳しくなる18位まで順位を落としてしまいました。

 

それでも、復路の選手達はまた見せ場をつくってくれました。

 

6区荻野が一時は区間トップに立つ攻撃的な走りで時差スタート組を飲み込むと、7区以降も早稲田大や中央大、日体大など実力校が集まった集団の中でしっかり勝負をします。

特に9区北崎はこの集団を制す区間4位の快走で界隈を沸かせました。

 

総合順位は16位でしたが、復路順位は11位と健闘。後味は悪くない箱根駅伝でした。

 

 

〇感想

今季の神奈川大のテーマは、再び上位で勝負できるようになるための準備を進めることでした。

 

そういう意味では、今回の箱根駅伝は、着実にチーム力の強化が進んでいることを確認できる大会だったと言えるのではないでしょうか。

越川にエース区間で勝負できる目処が立ち、井手や北崎といった次世代のエース候補も躍動しました。

 

今後のさらなる上昇を予感させることができただけでも、経験豊富な選手達が大量に卒業した翌年のシーズンとしては上出来だったと思います。

来季はまたシード戦線で戦えるチームになるはずです。

 

 

〇今後に向けて

スターターとしてチームを支え続けてきた山藤が遂に卒業してしまいます。しかし、呑村、西方、川口とブレイクを期待できる選手がたくさん思いつくのが今の神奈川大です。そして、井手や北崎もエース格として走れるようになってきました。全員の力を合わせれば必ずや山藤の穴を埋められるはずです。

神奈川大はそういう成長曲線にある楽しみなチームです。

 

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