こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は日大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:13位

復路:17位

総合:14位

 

関東インカレ成績枠により、箱根予選を経ずに出場権を手にした日大。その選考方法に賛否両論ありましたが、外野からの声に惑わされず、自分たちの戦いに集中していました。

 

 

〇戦略

本気でシード権を獲得するため、復路にも強力な選手を残すオーダーを組んできました。

 

往路は1区横山で堅実にスタートし、2区ワンブィと4区武田を攻め込む区間と設定しました。

苦戦することの多い3区はロードでの安定感に課題を抱えながらもスピードのある野田に懸け、5区は1年生鈴木の適性に賭けました。

 

復路には7区加藤、8区松木、9区阿部と往路も走れる実力派の上級生を並べることができました。往路にやや不安があったものの、7区までシード争いに持ち込めれば目標をできそうな予感が漂っていました。

 

 

〇結果

1区横山が17位ながら大きく出遅れることなくスタートを切ると、2区ワンブィが13人抜きの区間賞と大爆発します。

 

大苦戦した3区野田が16位まで順位を落としてしまいますが、4区武田が区間8位の好走ですぐに悪い流れを断ち切り、5区鈴木も失敗する余裕がない中で期待に応えます。往路は13位と及第点の結果で終えることができました。

復路は中央大や早稲田大、日体大等と集団になり、10位を目指して追い続けました。

 

各選手が奮闘し、8区終了時点で10位との差は2分弱。シードライン前後のチームの9区の選手の中で最も強力な選手だった阿部が目標に向かって走り始めました。

しかし、ここで区間18位と無念の失速。残念ながら全日本大学駅伝で好走した後にフォームを崩していたようです。

10区金子も奇跡を目指して果敢に攻めますが、前を行く選手の背中は遠く、総合14位でフィニッシュすることとなりました。

 

 

〇感想

とても惜しかったです。苦戦する区間があってもすぐに取り返す逞しい駅伝で食らいつき、9区阿部に渡ったときには本当に逆転でシード権を獲れると思いました。

彼がもし不調でなければ、と思わずにはいられませんが、苦しみながら最後にペースを上げたところに日本人エースとしての意地を見ることができました。

今回4年生として出走した加藤とワンブィもそれぞれ紆余曲折を経て最後の箱根路で躍動してくれました。阿部も彼らのように、次回の箱根ではお釣り付きでリベンジしてくれるはずです。

 

 

〇今後に向けて

歴代の留学生の中でもトップクラスの走りを見せたワンブィが卒業する穴を埋めるのは至難の業でしょう。それでも、今回苦戦を予想されながら善戦することができたのは彼だけのおかげではありません。厳しい区間で見事に結果を残した武田や鈴木など、チームの骨格は1年前と比べて遥かに強固になっています。

 

来季、一気に躍進する可能性も十分にあるのではないでしょうか。

 

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