こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は日体大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:16位

復路:9位

総合:13位

 

9月にパワハラ騒動で前監督が退任して以降、学生が主体となってチームを運営してきた日体大。出雲、全日本と思うような結果は出ませんでしたが、その中でも確実に選手層の底上げを進めていました。

 

 

〇戦略

出雲、全日本では主要区間での苦戦が目立ちましたが、1区はスターターに定着した池田、2区はエースの山口和と正攻法で臨むことにしました。

 

序盤を上手く切り抜けることができれば、今季の駅伝でゲームチェンジャーの役割を果たしている岩室と廻谷を並べた3区4区で一気に浮上を図ることができます。

 

復路は9区に林田、10区に中川と最後まで強い選手を残しており、ここまでシード争いに踏みとどまることさえできれば最後に逆転ができる、という戦略でした。

 

 

〇結果

1区池田が先頭と30秒少々の差でスタートすると、2区山口和は実力者の畔上(帝京大)に競り勝つ堂々の走り。2区終了時点で前が見える13位と、心配された序盤を見事に戦い抜きました。

 

しかし、チームを押し上げる役割を期待された岩室と廻谷が共にペースが上がらないまさかの展開で18位まで順位を落としてしまいます。

 

それでも、5区室伏が流れを食い止める2人抜き。逆転シードへ望みを繋ぎました。

 

10位との3分差をひっくり返すために奮闘した復路。

6区濱田が59分台の好走で勢いをつけると、7区志賀、8区森田もシード権を目指し、中央大や早稲田大との集団に必死に食らいつきます。

 

そして9区林田が区間6位の好走で10位との差はとうとう1分半以内に。

 

10区中川が区間3位で走った前回の再現ができれば、逆転シードも夢じゃないところ。しかし、今回は本来とは程遠い走りに。最終的には総合13位でのフィニッシュとなりました。

 

 

〇感想

惜しかった、というのが率直な感想です。序盤の奮闘や復路での追い上げなど、想像以上に戦えた区間があった一方で、苦戦する区間が複数出てしまった分、シード権には届きませんでした。

 

とはいえ、急遽学生主体のチーム運営を余儀なくされた中で、よくここまで戦えるチームを作り上げてくれたと思います。

4年生は昨季まで室伏以外の選手がなかなか戦列に加われない学年でしたが、最後のシーズンに非常事態に陥ったチームを牽引しながら、駅伝本戦でも林田や志賀など複数の選手が活躍する、そんな日体大らしい骨太なところを見せてくれました

 

 

〇今後に向けて

山口和、廻谷、中川など主力が最上級生となる来季はひとつ勝負のシーズンとなります。今回は上手く噛み合いませんでしたが、それぞれエース区間で互角に戦える力を身に着けてきています。

次は追い上げを前提とせずとも、最初から上位で戦えるチームとなってくるのではないでしょうか。

 

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