こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は拓殖大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:8位

復路:15位

総合:9位

 

初の留学生キャプテン、デレセを中心に出雲駅伝では4位と大躍進を見せた拓殖大。名将岡田監督最後の箱根路を盛大に飾るため、戦いに臨みました。

 

 

〇戦略

8位に入った前回と同じく、往路に主力を惜しみなく注ぎ込んで前半勝負に出ました。往路終了時には5位以内に入っていても全然おかしくないくらい強力な布陣です。復路は柱として計算できる中井を故障で欠きましたが、伸び盛りの2年生を中心に、堅実に繋げるメンバーを揃えられました。

 

復路に大きく順位を上げられるような大砲はいなかったので、往路でどれだけ貯金を作り、それをどこまで守り抜けるかという勝負でした。

 

 

〇結果

期待の1区赤崎が18位とまさかの出遅れる展開。しかし、2区デレセ3区馬場が積極的な走りで取り返し、一気に10位まで順位を上げます。

4区石川5区戸部も安定した走りで一つずつ順位を上げ、往路は8位でフィニッシュ。

この時点で11位とは2分以上の差を確保しており、自信のあった6区硴野でシード安全圏に突入できると踏んでいました。

 

しかし、その硴野が8km時点で脚を痙攣させてしまうアクシデント。9位に順位を落とし、復路は常にシードラインとの戦いになります。

 

その後も各選手が何とか粘り続けるも9区終了時点で10位、後方からは28秒差で明治大、1分少々の差で早稲田大、中央大が追いかけてくるという大ピンチに陥ります。

 

しかし、アンカー松岡がこの難局を見事に切り抜けてくれました。序盤を落ち着いて入ると徐々にペースアップ、終わってみれば逆に順位を一つ上げる区間5位の快走。2年連続のシード権獲得となる総合9位でのフィニッシュとなりました。

 

 

〇感想

流れに上手く乗ってほぼ完璧にレースを展開できた前回と比べると、今回は往路復路ともにスタートが上手くいかず、各選手の底力が試される展開となりました。

それでも、往路では2区以降右肩上がりに順位を上げ続け、復路でも11位以下には絶対に落ちない粘りを見せました。

ひと昔前までの拓殖大ならどこかで耐えきれなくなる区間が出ていました。でも今の拓殖大は全選手がここまで逞しく戦えるチームです。

そんなチームを作り上げるのがまさに岡田マジックなのです。

 

 

〇今後に向けて

今回走った選手のうち卒業するのは5人。特に箱根皆勤賞のデレセ、馬場、戸部の穴はとても大きいです。彼らに替わって前半区間で戦える選手を育て上げるのが山下新監督の最初のミッションとなるのでしょう。

個人的には今回9区を走った清水に期待しています。

監督や選手が替わってもチームに根付いた粘りのカルチャーは変わらないはず。新しい顔触れでの拓殖大の挑戦が楽しみですね。

 

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