骨組織の放射線感受性 | 衛生管理者・エックス線作業主任者・危険物取扱者の合格率約90%の試験対策ブログ

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今回は、エックス線作業主任者試験の解説で『骨組織の放射線感受性』についてです。


それに関する問題では、次のような選択肢が出題されます。


「骨組織の放射線感受性は成人では低いが、小児では高い。」


この選択肢は、正しい記述です。


この記述は、成人と小児の放射線感受性について問うものです。


まず、骨組織について見ていきましょう。


骨組織とは、体の構造を支持している骨や軟骨のことを言います。


骨の成長は、男性では18歳~21歳、女性では16歳~18歳で止まります。


つまり、小児期(子供の頃)では、骨は太く長く成長しますが、成人してしまうと成長が止まるのです。


続いて、放射線感受性について見ていきましょう。


放射線感受性は、エックス線などの放射線による影響の受けやすさを表しています。


つまり、組織の放射線感受性が高ければ、エックス線による影響を受けやすいため、放射線障害が発生しやすいことになります。


逆に、組織の放射線感受性が低ければ、エックス線による影響を受けにくいため、放射線障害が発生しにくいのです。


では、放射線感受性は、どのようにして決まるのでしょうか?


組織の放射線感受性は、ほとんどの場合、ある法則に従います。


その法則が、『ベルゴニー・トリボンドーの法則』です。


この法則の一つに、『形態及び機能において未分化のものほど、放射線感受性が高い』という法則があります。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 
(これメッチャ重要です!)


つまり、分化してしまった組織より、これから分化する組織の方が、放射線感受性は高くなるということです。


なお、分化とは、細胞分裂を起こして成長することをいいます。


成人の骨は、成長が止まっていますので、すでに分化しているといえます。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 
(これメッチャ重要です!)


一方、小児の骨はこれから成長していきますので、未分化な状態といえます。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ 
(これメッチャ重要です!)


つまり、骨などの骨組織の放射線感受性は、成人よりも小児の方が高くなります。


ここで、今回の選択肢に戻りましょう。


すると、「骨組織の放射線感受性は成人では低いが、小児では高い。」という選択肢は、正しいことがわかります。


成人と小児の放射線感受性の違いを、しっかりと理解しておきましょう。


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●【目次】[X線]関係法令
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