独り暮らしになり 家から持ってきたものは
ミニコンポとギターと当面の洋服だけ それと
別冊フォークジャンボリーとガロを数冊と中原中也の単行詩集
定期バイトをしない私の暇つぶしの材料だった


この辺で《つげワールド》に浸かり始めた
エアコンも無い暑い部屋の中森田童子を聞きながら
つげ義春のページを捲る 至福の時間が過ぎる
何度見ても解釈など出来ない所が飽きがこなくて良い


友人が出来るとそこから単行本を貸し借りするのだが
私の『ねじ式』や『赤い花』を持って行く輩はいなかった
そこで出会ったのが アニメ界の巨匠《大友克洋》の『童夢』
都会を避けた私にはあの虚無な都会を描いた作品にハマる


ジャンル的にはSFになるのであろうか 正直苦手分野である
時代ものは好きだが未来物は今でも苦手で『アキラ』も
期待して読み始めたが途中で付いていけなくなったのが事実
身の丈に戻し『僕たちの疾走』などの青春物をそろえた


しかし学生生活も面白くなると漫画を読む暇も無くなり
少年キングの『湘南爆走族』だけ毎週誰かの所で読んでいた
後は高校の頃と同じく喫茶店で『ゴルゴ13』に浸る
ゼミの教授とゴルゴ談議は楽しく私の評価は上がったと思う