桜は入学シーズン4月の花と思っていたが、昨今は卒業シーズンの花である。
生まれ育った北関東が遅かったのか、近年の温暖化の影響が知らぬが、桜吹雪の中で車を転がし、いつの間にか63歳になったわけだ。
『PCのカーソルの中でコードを替えてだね⚡︎••』後部座席には如何にも理系の年長男性と、学生?にも見える新入社員?
いずれもスーツではなくラフな出立なんで昭和男にはわからない。更に話の内容はAIの事らしく興味はあるもちんぷんかんぷんだ。
『それで主体の、あぁリーダーのAIに別の複数AIが検討し合った最適な回答をプログラムさせるんよ』
(そんな事出来るんだ)
『AIにもある程度専門性や癖があるから奴ら同士で話合わせてマーケティングユーザーに見合う構築をさせるれば••』
(なるほどぉそうなんだ、わからんけど)
『人間レベルの会議なんて無駄でしかないよ』
(それはわかる気もする)
若手2人は更に難しい専門用語で質問を繰り返すが、そこに年長者に対する敬語とか丁寧語すらは無く、まるで小学生が遊んでいる様な話し方である。
『だから俺たちは天文学的教育を受けたAIを使いこなして最適化する、一般職や営業マンなんていらなくなるんだよ』
なんかいや〜な感じだが、現実にそうなってきてるんだろうなぁ
『桜の木もそのうちAIがホログラミングで見せてくれる、そうすりゃ倒木も花びらや枯れ葉のゴミも問題無くなるかもな』
(それは風情なくてやだな)
日差しの中の洗車で汗をかく季節になった
明け方の風雨でタイヤボックス周りに桜の花びらがこびりつき落ち難い
(ホログラムもいいかもな)
人間なんて こんなもんだ