知的障害の子供達4で紹介したN君
(ダウン症の子で小学校3年位
太ってて 声が出なかった)とヘルパーの仕事で久々会った
N君は元気そうで 僕に合うのを楽しみにしてたようだ
いつも通り 家に迎えに行くと
お母さんから水筒入りのリュックを受け取り
N君は一生懸命 靴を履いてる
お母さんは 今日どこに行くのか決めてたようで
海遊館の観覧車に乗せてあげて欲しいとのことだった
ほんとにN君のことが かわいくてしかたないって感じがする
じゃあ 行ってきますって お母さんに手を振り
N君と手をつないで 近くの駅まで歩いていって電車に乗った
平日の昼間なので ほんと人は少ない
でも だんだんと人が増えてきて 僕達の前の席にも人が乗ってきた
すると やっぱり 前の席の人たちの ほとんどみんな
ジロジロ見る
またかよー
以前の僕なら 何見てんや って睨み返してたけど
僕達二人が 僕達二人のことが気になる人たちにメッセージを送ってる
って感じてからは 僕は睨み返すことはしなくなった
僕達二人のことが気になるということは
その人達にとって何らかの意味があって
何らかのメッセージがあるって感じたからだ
でも 僕は目のやり場に困った・・・
どこを見たらいいのか わかんない
僕は前に座ってる人達の上の広告を見たり
通路の広告を見たり いろいろしたが
みんなの視線に息が詰まりそうだった
くっそー
なんで こんな思いせなあかんのや!って思った時
N君が僕の手の上に 手を重ねてきた
N君が僕の手に手を重ねてきたのだ!!!
そして手を重ねたまま じっとしてる
そんなこと今まで 一度もしたことないのに・・
N君の顔を見ると いつも通り ボーとした顔をしてる
N君の魂が『そんな小さいことで動揺するなよ』
って僕に言ってるようだった
俺 慰められてるやん!
すると目的の駅に着き 扉が開くと同時にN君は
うれしそうに走って電車から飛び出していった
こらー Nちゃん走ったらあかん て僕も後を追いかけた
僕は走りながら こいつボケたまねしてるんとちゃうんか!
俺は 全て分かってるんやから 俺の前だけでも
本当の姿見せろーって思っても
N君は 相変わらず いつも通りのN君だった。