Rancid 『Salvation』と「PUNK」という概念 | Not A Day Goes By

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ランシドで「Salvation」


労働者階級育ちのメンバーならではの楽曲だと思う。

ギターのラーズ・フレデリクセンは言った、
「ランシドはストリートと同等の観点を持った、労働階級のパンクバンドだ。
俺たちが過ごした毎日の生活での経験を書いている。俺たちは俺たちが「した」、「見た」、労働組合、労働組合ストライキ、「労働」について歌っている。
俺たちは根本的に労働階級で育ち、それを見てきたんだ。」と。

その通りに、この曲は、労働階級という根本を曲に対して色濃く反映している。

歌詞の中に出てくる「おまえら」ってのは、多分、
「金持ち」のことや、
貧しい人々がいる一方で、「無駄に金を使いまくるセレブの連中」のことだろうな。



また、ランシドには幾つも逸話がある。

この曲が収録されているアルバム「Let's Go」リリース後のワールド・ツアー成功後、

メジャー・レーベル、Epicが700万ドルで契約を持ち掛けたり、
そして、マドンナが、自分のレーベル、MAVERICKと契約させるために、マドンナ自身のヌード写真をランシドに送ったという話もある。

でも、決してランシドは金に魂を売らなかった。
自分たちの意志を貫き通し、インディーに留まった。
ランシドには「パンク精神」と共に「ハングリー精神」があったんだ。

有名になっても、いつまでも「ハングリー精神」を持っているバンドなんだ。

「PUNK」は、単なる音楽のジャンルやファッションではなく、
「気持ち(精神)」なんだと思う。
自分もそんなパンクスでありたいと思う。





訳してみたので歌詞載せます。




(和訳)


さあ持ってる物を見せてくれ
おまえらに救済してもらうぜ

みんながブラックホークって呼んでる場所がある
そこにはすべての金持ちどもが隠れてる
俺は運に見放されて救世軍で働いている
シェルターに住んで
毎日俺たちはブラックホークの中まで運転して
与えられる物を選んでた
苦しんでいる人達に電子レンジや冷蔵庫をあげるのさ

さあ持ってる物を見せてくれ
おまえらに救済してもらうぜ

ヤツらが王様みたいな生活をしてるのが信じられないよ
隠し財産とダイヤの指輪
俺は使命があるネズミさ
俺は怪しまれながらおまえの庭に入る

さあ持ってる物を見せてくれ
おまえらに救済してもらうぜ





アルバム

「Let's Go」より




Rancid 『Salvation』