6/21、手に入れた金継ぎセット。


その一週間ほど前、息子が萬古焼の急須の蓋を破損。


急須は、そうそう買い替えたい物ではないこと。ましてや萬古焼は丈夫。多少手荒なことをしても傷はつかない。


何より今は、私が無職。就職活動はせっせとしているものの、引っ越し後ということもあり、片付けや網戸の戸車の修繕など、家仕事がメインでの日々。


そんなこんな、条件が揃ったと感じたため、NHKの「ゴッドハンド」で興味をもった修復の基本、金継ぎをしてみようと考えました。



取り寄せたのは、「金継ぎ暮らし」さんの金継ぎキット。


金継ぎ暮らしさんのキットは、すべての材料が食品衛生法に準拠。

本漆ではなく、簡易金継ぎ。



作業中は夢中だったので特に記録はなく。noteにつぶやいた途中の感想ひとつと、作業終了の様子を、ブログの最後に貼っておきます。


ここには作業していて気づいたことなどをまとめていきます。くどくどすると読みにくいと思うので、箇条書き。


《全体を通して》

◎金継ぎ暮らしさんのWebサイトでの説明の動画の2次元コードが、説明書にもあり、作業行程を検索しやすく見易い。

◎私の場合は、到着後すぐ取りかかりたかったこともあり、前もって何度か観ていたので、思ったよりスムーズに作業できました。


《器の接着》

◎接着剤は5分ほど圧着固定が必要。「ゴッドハンド」の行程で、『上掛けをしたあと1時間程度器を回し続けて上薬の溜まりを作らないようにする』を観ていたこともあり、こうしたことは当たり前と思えて、苦にはなりませんでした。ただし、余裕や時間がないときには金継ぎ作業は向かないな…とも。

◎接着剤の圧着固定は、最初の4分程度は接着剤がサラサラしているように感じられました。突然「いま、貼り付いた?」と感じたので、初めはビクッとしました。

◎3つの破片と本体の4回接着。説明で『接着の順番によっては、最後に嵌まらない場合もある』とのことでしたが、確かにそんな感じ。「器は立体」、ここを意識しておくのが良いと思いました。


《パテによる隙間埋め、造形》

◎『ヒビにはなるべく薄く、入れ込むように、余分な分は固まる前に取り除く』との説明がありましたが、私の場合ヒビは極々少し。接着剤でくっついてしまっていたこともあり、欠けの埋め込みと同化してしまいどこを取り除けば良いか分からない。除去は諦めました。

◎その代わり、せっせと耐水性のサンドペーパーで擦り削り、器と同じ薄さにまで、滑らかになるまで削りました。最後まで残ったパテが欠損部分だったと思います。

◎ガシガシ削ったので、丈夫な萬古焼で良かったです。

◎使用するパテは、もっと少量で良かったです。少しだけのつもりで多くとりすぎました。


《漆作り》

◎合成漆に金箔、薄め液を混ぜて漆をつくるのですが、きっとプロはその量をうまく調整できるのかと。こちらも多すぎ、余りました。

◎いつの間にか指が奈良の大仏のようにキラキラ。家事とかしてるうちに落ちました。

◎完全に固まるまで10日くらいとの事で。本日まだ4日目。いつの間にか少し接地してしまっていて。微妙にそこだけ剥げてました。補修はしません。




これが今日の様子。

縁の辺りが少し茶色いのが剥げたところ。



ここまで書いてきましたが、思ったより簡単に出来たことが嬉しかったです。


素材も余っているので。

機会があれば、繕っていこうと思っています。



https://note.com/10000aut/n/n8d53852ad504?sub_rt=share_pw&d=s6ciNI-Rpml



https://note.com/10000aut/n/nd82f2611d8ef?sub_rt=share_pw&d=s6cEvGhX2TV




【おまけ】

金継ぎしたいきっかけになった番組

NHK 「ゴッドハンド」