社会人になってからの、20代の頃の話を2つ。
親からは、「気にしてはいけない、持っていかれるから」と、ずっと言われていたので。書いたことはなかったのですが。
今が書き時みたいです。
【電話係】
24歳くらいの頃。家族でキャンプに行く予定だったその前日。突然の高熱を出しました。熱が高いだけで、他は何も症状がない。
なので、私だけを残して、父母と妹二人には、予定どおりキャンプに行ってもらいました。
夜10時過ぎ。熱が一気に下がったので、(よかったー)なんて思っていたら、1本の電話。
父方の祖父の連れ合いさんが亡くなったとのご連絡。
その頃、闘病されていて、何度かお見舞いにも行きました。
頻繁にお会いすることはなかったけれど。私を可愛がってくれた人でした。
私の赤ちゃんの時の写真をずっと持っていてくれて。
成人式の後、ご挨拶に伺ったときに、出してきて見せてくれた。
私の父母の結婚式には、母代わりに出席してくれた方でもあります。
急いで家族がいるキャンプ場へ連絡。当時はまだ携帯電話は普及しておらず。
夜半だというのに、運良くスタッフの方が出てくださり、時間はかかりましたが、父へ伝言を伝えてくれました。
この時、(あ、私、このお役だったのか…)と。
【伝言係】
27歳頃の話。またしても熱を出しました。
この時は、動けなくて頭も痛くて布団で唸っているばかり。悪化したらお医者さんで点滴だろうな…な感じでした。
ぼんやり虚ろになっていたら、なんだか突然、布団の周りでバタバタと走る音が。何周かしたら消えました。
(チコ?)と、その一年ほど前に亡くなった愛犬が過り、突然、気になることが出来たので父母の元へ。
一週間後ほどに、父方の祖母の法事があるのですが、あれ?あの人は?
思ったままに、「祖母の連れ合いさんは?」と。祖母は父母が結婚する前に離婚していて。ご一緒になった連れ合いさんは、祖母よりも大分前に亡くなっていました。
祖母の法事は祖母の兄弟が主宰されていたので、父も母も「うちでは口を出せないよ、確認しようもないよ」との事でした。
その後熱も下がり、祖母の法事の前日になりました。
電話が来て。
急に位牌が落ちてきて、確認したら連れ合いさんも法事の時期だったと。急なことだけれども、同時にするから…とのことでした。
この時、あ、伝言失敗したから自力で知らせた…と。
祖母は非常に我が強い人で。めったに会うことはなかったですが、会えば可愛がってくれました。
急に曾祖母とやってきて、生まれてまもない私を、母の元から連れ去るとか。
そういえばこちらも成人式の後のご挨拶、すごく、とても喜んでくれたのを思い出しました。
取り巻く環境が色々複雑で。
成人式のご挨拶はいずれも平等に…と、こちら双方と、母方の祖父母の3箇所に挨拶に伺った…。
そんなこともすっかり忘れていましたが。書いているうちに思い出しました。
去年、旦那の祖母が亡くなり。
生前めちゃくちゃ念押しされていた「墓守」。怖い話ではないですが、色々ありますね。
そして。実家で、仕事を休めない父の名代で、色々出ていた頃に起きたこれらの出来事は。
やっぱり今が「書き時」だったのだなぁ…と。書き終えてみて、あらためて感じました。