抗がん剤で髪が抜けると言われて
もちろん嫌だったけど、
抜ける前に想像していた自分の姿は、そんなに悲惨なイメージではなかった。
坊主ちっくな、そんなイメージ。
それに、巷で見かけるハゲた男性の姿をミックス。
ところが
実際に脱毛した姿は、イメージしていたより圧倒的に、病的だった。
まず第一に坊主とハゲは違う、色合いが違う。
そして同じハゲでも、頭皮の色によってまた全然違う。
巷の一般的なの薄毛は、年月をかけてあの姿になるから、頭皮の色は顔の色とそう違わないけれど
副作用で一気に禿げると、
頭皮の異常に白さが、気味が悪いレベルの病的な色味。
お腹やお尻の皮膚だって、これまでずっと日に当たったことはない。
でも、こんな色じゃない。
普段周囲からは、比較的色白、という扱いだったけど
頭皮の異常な白さのせいで、顔がすごく茶色く見える。こんなに日焼けしてたんだ、とびっくり。
頭皮よりお尻の方が日光にさらされていないのに、
頭皮の方が百万倍白いという不思議。白いというか青白い。髪ってそんな遮光効果あるの!?
脱毛前は、
脱毛なんて気にしない、と思っていたけど
実際抜けた姿を見て
想像していたよりは、かなりヒイた。
今は、短めショートとはいえ、しっかり戻ったけど
男性の薄毛を気にしている人に対して、以前は「そんなに気にしなくても」「気にしなければいい」というような意識だったけど
今は、「いやだよね〜」「対策あるならしたいってそりゃ思うよね〜」とすごく共感する。