宇宙でいちばん美しい星 | 月の美術館 chee

月の美術館 chee

蒼い月の絵がある 小さな個人美術館
月の美術館。

館長である旦那さまと
絵を描いたり、小物を作ったり、教室、WS、セッション、イベントetc…しながら暮らしています。

作品を中心に、日々のこと 色々。


戦争、反対。

平和、賛成。



声高にそう告げるわけではないのだけれど

そんな言葉を目に耳にします。


私の内側にもそんな思いがあるような気がして



なんだか違和感。




だって

戦争、反対

平和、賛成。


だって

戦争は嫌で
平和がいい。


何か問題あるんだっけ。




むしろ、このシンプルな心の声を大声にすることがいけないことみたいな


平和を勝ち取る

みたいな雰囲気が僅かでもあるようにかんじることが変だなぁと思うのです。





…今日ね



絵画教室で平和祈念像を描く女の子が口にした言葉が心に響いています。





「戦争が他人事じゃなくなった」




…不安が少女の中にも流れているのだな


ある方面から見れば
それは尊い想いかもしれない。



彼女がお祖父さんから聞いた戦争体験には
その時代を生きた人にしか知り得ない想いがあり


それを伝えたお祖父さんの想いはきっと…。



彼女は、戦争にまつわる話は
今まで怖いこととしてあまり耳に入れたくなかった

避けたいようなことだった。


だけど他人事じゃなくなってきている。






「戦争が他人事じゃなくなった。」



私は今日、未来を担う子供たちに


そんな言葉を言わせたくないなと思いました。



明日、8月7日金曜日は
10時~13時までの月のがっこう。開館


金曜日の夜の月の美術館はお休みとなり

「長崎原爆平和祈念    第21回詩の夕べ」

私は毎年参加している旦那さまとのご縁をきっかけに

5回目の参加、4回目の出演です。


静かなあつい 夜。


短い言葉で綴る それぞれの平和への想い。


参加は無料
出演料500円。



人生ではじめて自作の詩を朗読したのはこの詩の夕べ。

四年前は緊張でトイレのスリッパで会場にいたなぁ。


21回と、続けるということの重み
主催者さまのシンプルな心遣いやみなさんの佇まいが学び。



翌日、8月8日土曜日も月の美術館は休館して

大村国立医療センターで行われる

「広島のエノキ 植樹式」

こちらの式典で第1部の司会をさせて頂きます。


先日、五日間にわたり長崎新聞で掲載された長崎源之助展実行委員会による式典。



絵本作家、長崎源之助さんの
「つり橋渡れ」は教科書に載っていたこともありご存知の方もいらっしゃるかと思います。



「ひろしまのエノキ」は、広島で被爆した榎木のことを描いた絵本。

そのひろしまのエノキの三世を8日に植樹する大村国立医療センター。

その、大村国立医療センターが大村海軍病院だった頃に長崎源之助さんが体験したことを描いた絵本「汽笛」。


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こちらは最晩年に長崎源之助さんが残したい思いとして、様々なご縁があり最期の作品となりました。



先日、朗読していて込み上げるものがありました。
穏やかな言葉で綴られたとてもリアルな戦争経験者の声。





四年前、作品展が急遽追悼展となり

長崎国立医療センターのギャラリーでお手伝いさせていただいた月の美術館。


偶然は必然なのか
館長のユズルさんとよくデートしていたのは榎木がある海辺の公園。


私が作ったミニライアーも榎木。



なんともご縁を感じての司会です。


初めてごとに緊張しつつも


「汽笛」のあとがきに長崎源之助さんが綴った



「原爆(核)をつかうかもしれない戦争なんて絶対いやです。

この地球を永遠に

宇宙で一番美しい星にしておきたいですね。」




この言葉を胸に8日を過ごします。



そして長崎が一年で一番
平和への祈りに満ちる9日は13時~の通常開館。


閉館後はこちらへ。


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大好きな方たちが平和への思いを胸に奏で、歌い、伝えます。





月の美術館にも、当日フリーパスとなるこちらのバッジをあずかっています。

ご希望の方はお声掛けください。




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最後にもう一度。



戦争、反対。

平和、賛成。





長文にお付き合いくださりありがとうございます。