性格的に、サンキュウは末っ子だと思っている。
e ワタシが犬を飼いたいと言い出した頃、おとうちゃんの知り合いの家のワンコが妊娠した。話しはトントン拍子に進み、1匹もらうことになった、
やがて、真っ黒な3姉妹が生まれた。
この手のひらで包める小さな顔をしたコ。
後にサンキュウと名付けられ、我が家に最高の幸せを運んでくる。
そしてあと2匹のうちの1匹は、シェリーと名付けられ、とても元気に育つ。
じつはこのシェリー、同じトリマーさんにお世話になっているのだ。
ワタシは会った事はないが、とても元気な コだと聞いている。
はらね。
顔はよく似ているのだが、動きがサンキュウと違いすぎる。
おかげで、写真をみても「サンキュウ・・・!」となる事はない。
でも、この写真を見て暫くして、お風呂を洗っていると、突然涙がでてきた。
ワタシは何で泣いているのだろう。
サンキュウが死んでしまったから。
サンキュウの姉妹は元気なのにサンキュウは居ないから。
サンキュウがいかに若くして死んでしまったのか、まざまざと見せつけられたから。
どれも当たっているようで、そうでない気もする。
シェリーはきっかけだ。
何かきっかけがあれば、訳も分からずに涙がでてくる。
悲しくてしょうがない時期はもう過ぎた。
今はもう少し落ち着いた、悲しみや寂しさが、染み込んできた感じだ。
染み込んでくると、それなりに一体になれる。一体化しているのだから、もう持病みたいなものだ。
そして、「訳も分からず泣く」という症状がでる。
何で泣いているのか分からないのだか、もう一つ思った事がある。
シェリーが元気でよかった。
勝手に重ね合わせて申し訳ないが、サンキュウの分身みたいなものだ。
会ったことはないが、愛おしさすら感じる。
シェリーには元気で長生きして欲しい。
一緒に生まれてきた、サンキュウとシェリー。
サンキュウはもう終わってしまったけど、シェリー、そしてもう1匹のワンコの幸せな犬生をと願う。
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