2022年日本映画

 

 

 

 

【 原作 】立川志の輔

 

【 監督 】中西健二

 

【 出演 】中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、草刈正雄、橋爪功、平田満

 

【 ストーリー 】

初めて日本地図を作ったといわれる伊能忠敬、実は地図が完成する三年前に亡くなっていたという事実がわかります

 

伊能忠敬亡き後、日本地図を完成させるまでの周囲の人物たちの苦難と、

二百年後の現代、大河ドラマの主役に推し地域興しを図ろうと奮闘する主人公の姿を二つの時代を織り交ぜて描いています

 

地元の偉人、伊能忠敬を大河ドラマの主人公にすべく活動する千葉県香取市の職員と、道半ばで亡くなった伊能忠敬の死を幕府に隠すことを決めた天文方の武士、高橋景保。違う時代の “ 忠敬推し ” 二人の物語

 

江戸時代の場面は緊迫感のある時代劇、現代の場面はコミカルな内容と、それぞれ違う映画が合わさったような設定なのに、演じている役者さんが両時代とも同じ、というなかなかシャレた演出で、内容以上に惹き込まれてしまいました

 

 

 

 

 

元々は立川志の輔さん作の創作落語だったものを、中井貴一さんが是非映画化にしたい、と熱い想いを抱き続け、実現させた作品

 

 

 

 

 

若い頃のある時期『 中井貴一に似ている 』、とよく言われました

 

お父さんが二枚目俳優、お姉さんも女優、そんな認識しか無く。

その後出演するテレビドラマなんかも全く興味なし、年齢は二歳違いだけど、似ていると言われても嬉しくともなんともない

 

そんな役者さんでした

 

このアングルなんかは、確かに似ているなあと自分でも感じます(笑)

 


 

でも思い起こすと、この人の出演作品は結構観ていて

 

『 ビルマの竪琴 』の水島二等兵、『 四十七人の刺客 』の色部又四郎、

『 麒麟の翼 』の青柳武明、『 空母いぶき 』のコンビニ店長

 

それぞれの人物キャラが全く異なり、幅広い役を演じられる役者さんなんだなあと改めて感じます

 

 

 

一番印象深い役どころは、大河ドラマ『 八代将軍吉宗 』の尾張徳川藩主、徳川宗春

 

質素倹約を掲げるケチ将軍、吉宗を演じたのが西田敏行さん。

対照的な派手好みで祭り好きな藩主、尾張宗春を演じた中井貴一さん

 

普段、映画やドラマで観るキャラとは、完全に真逆に見える配役にはちょっと驚かされましたが、中井貴一さんの宗春、なかなか味があってよかった

 

 

 

本作では

 

江戸時代の幕府天文方高橋景保は、伊能忠敬の遺志を慮り、死を偽装するという事に悩み苦しむ、真面目で実直な武士

 

 

 

 

現代の市役所職員は、大河ドラマの為に大物脚本家を熱意で口説き落とす、熱い男

 

 

 

 

時代も異なる違うキャラでも、伊能忠敬へ強い畏敬の念を持つ人物二人を演じました

 

 

 

 

 

『 大河への道 』、作品の概要は  roninさんのブログ記事がわかりやすかったのでご紹介いたします

 

下差し

 

 

 

 

 

 

 

 

また、中井貴一さんの演技と同じくらい良かったのが、玉置浩二さんの歌う主題歌

 

『 星路 』(みち)、・・・本当にいい曲でした

 

 

 

今回は中井さん主演映画二本を正月休みに鑑賞した第一弾のご紹介です