岡山県倉敷市の真備での事。 | 10-FEET TAKUMAオフィシャルブログ Powered by Ameba

岡山県倉敷市の真備での事。

岡山県倉敷市の真備での事。西日本豪雨の水害被災地真備。災害区域の広さと実際の被害、京都に住んでて報道で見た時の印象を持ったまま現地入りした僕にはその違いがすぐに分かりました。まだまだ人手が要ります。特に平日は全然足りません。広島や愛媛や岡山は比較的に他府県でも報道されていますが、報道されていない他県や市では被害区域が真備程広く無くとも、さらにもっと人手が不足していると言われています。まだまだ皆さんの力が必要だと思います。






今回九州での震災時に被災地に連れて行ってくれた「幡ヶ谷再生大学」とのご縁もあり、人道支援に入り、しばらく岡山や他の被災地に滞在して継続していきますが"発信出来る人なので得意分野で復興支援の力を振るって下さい"といつ言葉も幾度となく頂きましたが、今後発信して行く上でも直に知りたい事が沢山あったので今回はこういった形での支援を選びました。


一個人の感想ではありますが、こういったボランティアは一度経験した時点で工夫や応用力、対応力は飛躍的に向上していくんだなという事をまず誰もが実感すると思います。今日現地で一緒に作業していたみんなも「誰かが指示出したり教えていく」といった事が無くともみんな自分で工夫したり考えたり、積極性も自発性も高かった様に思います。困っている人の手助けをする時に人は一日の中でも頭の回転、機転の利き、心意気が普段の自分を超えて自ら凄いスピードでどんどん成長していくんだなと感じました。





バリバリのベテランや手練れは一旦置いといて今後の為に、感じた事を長短ありますが箇条書きにします。

災害の質、現場によって変わりますが、初心者が多く参加する今回の人道支援としては


 ・水害の片付けの特徴、ダンボールを持ち上げたら底が抜けて水と中身がドシャアーっと足元に落ちる。時にはちょっと怪我する可能性もある。 


・本や衣類、持てそうなモノも水を含んでたら持てない。


 ・ガラスの器なんかはバンバン割れまくるのでゴム手袋は基本。 





・防腐剤、防虫剤、乾燥剤、マジック、塗料、洗剤、それらを泥や水を含み、硫黄の様なちょっとした腐敗臭を伴い自分の服や身体にかかる。場合によっては肌が荒れる人も居ると思うので長袖や防水性の高い(耐水性や速乾性でなく防水性)手袋をなるべく選ぶ。


 ・重い物や崩れそうな物を渡す時、受け取る時「離します!」とか「貰いました!」とか小まめに声を掛け合う。重い物を運んでいる時や、運んでいる人の後ろを通る時に「後ろ通ります!」と声を掛け合う。これらは怪我や事故防止でもあり、全体の士気も上がり、出会ったばかりの人と共同作業をしていく中でそこに必要な最低限のコミュニケーションも取れる。 





・初心者は最初からずっと飛ばして頑張り過ぎてバテたり周りが見えなくなったりもする事も多いので経験者やリーダーがちょいちょい小休憩を入れる。これは作業を円滑に継続する為でもあり、それ以降もまたいつの日か人道支援に来て貰う為にも、そして体験談として拡げていって貰う為にも大切な事だなと思いました。勿論休み過ぎもあれですが。


 ・片付けで物を運ぶ時のルートにつまずく様なモノを置かない。 


・あとは軽トラやトラック、ダンプなどの支援は本当に助かります。今回の現場では幡ヶ谷再生大学を通じて軽トラなどの支援を募集しております。支援の後に自分で持って帰って貰う様な段取りではありますが、その支援にとても大きな力を貰った現場でした。詳しく他の項目も幡ヶ谷再生大学のホームページなどで詳細を見て頂ければと思います。





などなど書き出すと永遠に出てきそうですが、これらは一日の中でも、それ以降のずっと先を見ても、作業量と回転率をなるべくベストな状態でキープしていく上でとても大切だと思いました。






時には短期勝負で筋肉と体力全開でモリモリやって一瞬でクタクタになる場面もありますが、いかに復興支援を完遂に限りなく近づけていくかという事が目的なので、なるべく良いペースでみんなで上手に作業していけたらいいなと思います。


今回はひとまずこのあたりで、また明日みんなで怪我の無いように"良いペース"で時には全開でモリモリやってきたいと思います。






追伸

真備の小学校避難所にて、炊き出し時の写真がありますが、京都大作戦2018のアーティストエリアのケータリングにて飲食ブースを出す予定だった沖縄は石垣の『島野菜カフェ"リハロウビーチ"』のエビちゃんが岡山県はラコスバーガーに届けてくれた食材がラコスバーガーチームの炊き出しによっておよそ500杯振舞われていました。暖かい沖縄そばなどをラコスバーガーチームが調理し、避難所の人達は小学校の避難所や遊具、車内などで嬉しそうに食べていました。エビちゃん京都大作戦を代表して一番に食材を届けてくれて本当にありがとう。