「当たり前の常夜灯」淋しさも暖かさも。 | 10-FEET TAKUMAオフィシャルブログ Powered by Ameba

「当たり前の常夜灯」淋しさも暖かさも。


昨日、深夜4時頃自宅に少し酔っ払って帰って参りました。まだ電気を点けれてない冷えた玄関で、片足立ちになって息を止めながら靴を懸命にひん剥きながら「ただい、、、、、、、、ま、、」と脱ぎ捨て際に独り、言ってみました。

ふと母親の顔が目に浮かびました。会おうと思えば会える場所に当たり前に居る母を、少しいい歳になってきた母を思い出し、その無償の愛と、ただこの世に居てくれるだけで心の盲点に灯る暖かな常夜灯。

まだ親どころか所帯も持っていない僕には少々説得力に欠ける文ですが、ふと思ったので少し綴ります。

親の心子知らずという言葉を大人になって知っておきながら尚、充分に顔を見せに行ったり、時間を沢山使った親孝行もせずに、この当たり前の安心感と抗孤独剤を知らぬ間に常用しておきながら、もし今無くしたら、やはり沢山の後悔の後に初めてその暖かみに気づくのだろう。「少しは解っていたつもりでいたけど何も解っていなかったのだ」と。

一人暮らししながらも、知らず知らずのウチに、その当たり前の安心感から、何回当たり前に離陸して遊覧飛行して、一人前に闘った様な顔をして帰宅した事だろうか。どれだけ離れて、一人暮らししたり、所帯を持って自立しようとも、親が生きているウチはその安心空母があって飛び立っているのでしょうね。無意識のウチに。きっと。

東日本大震災では両親を亡くした震災孤児は234人、片親の居ない震災孤児は1295人、遺児は487人となっているそうです。

少し前になりますが岩手県の2012年2月の調べによると、震災孤児は93人、遺児は487人。孤児、遺児の総数は陸前高田市の216人が最多で、釜石市90人、大槌町86人です。

そして震災孤児、震災遺児が居るのは岩手県だけではなく、そして親を亡くしたのは子供達だけではありません。沢山の大人も親を失いました。

家族、親子、夫婦、親類、恋人、友達、いろんな所で沢山の人が大切な人を失ったのです。犠牲者が出たのです。

街の復興、経済、あらゆる自治的な所で復興は追いついていませんが、それを行ってゆく人々の心の中にも沢山の深い問題や事情があります。

子供達なら尚更です。

多くの子供達が親類に引き取られて新たな生活を歩んでは居ますが、まだ何も決まって居ない子も居るのです。

沢山の支援団体、民間の団体も含め、頑張ってくれていますが物理的にも精神的にも手をさしのべてあげないといけない子供達が居ます。

親の心子知らず。

当たり前の常夜灯無く、彼等は強く生きていかなければなりません。

震災孤児、遺児の数は陸前高田市の216人が最多であった事、10-FEETと陸前高田市の人間と縁があった事。そして陸前高田の学童保育の施設が流されて、合併を余儀なくされ、限られたスペースに沢山の子供達を受け入れなくてはいけなくなった結果。その施設では、先生、ボランティア、運営費、あらゆる面で不足していた為、今回の「ふとん大作戦」ではひとまず岩手県の被災者の人達への防寒着(大人、子供、男女)そして陸前高田の学童保育の子供達のおやつの年間経費の不足を、学童保育で働く友人に聞いた上で考慮し、沢山のおやつを買って送らさせていただきました。

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おかげさまで沢山のおやつを子供達に買ってあげる事ができました。皆さんの募金は現地の人達の尽力の元、特にTILITILIのヤス君には家に沢山の物資を置かせてもらい、ちゃんと行き渡る様にさせて頂いてます。ヤス君ありがとう。

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詳しくはツイッターアカウント@TILI_KANNOもご覧下さい。

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10-FEET”thread tour 京都KBSホール公演に於いても「ふとん大作戦募金箱」を設置させて頂きます。

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あと個人的に新年にクリスマスリターンズというかお年玉というか子供達にまたなんか楽しい事したいなぁとも考えてます。


またみんなで考えます♪


ふとん大作戦を続けます。



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