ホワイティーと四八（ヨンパチ）

『ホワイティーと四八』

ホワイティー「季節の変わり目は風邪ばひきやすかやけん…だるか…」

四八「おい、ホワイティー……」

ホワイティー「ん？」

四八「お前初めてヤッたんいつ？」

ホワイティー「ええ？！唐突に何聞きようと？」

四八「いつやねん！」

ホワイティー「………」

ホワイティー「…20歳」

四八「20歳か……なんか……普通やな…というか俺よりはだいぶ遅いな……まぁお前やったらしゃあないか。」

ホワイティー「あ？」

四八「俺は17歳の時やなぁ」

ホワイティー「……（早っ！なんね！この負けた感は！）…べ、別に早か遅かやなかけん。相手と気持ちとシチュエーションったい！」

四八「シチュエーションか…俺は学校で部室で後輩とや、一年の中で一番可愛いかった後輩や。ヤッてる時に『せんぱぁい…』て言いよるんがすごいドキドキしたわ。お前は？」

ホワイティー「……（昔話で他人の話ったい…おいは何を興奮しようと？…そしてこの敗北感…おいは20歳の時、女のヤンキーの先輩の飲み会に呼び出されてほぼ無理矢理ヤられた形ったい…というかそもそも何で20歳の自分にヤンキーの『先輩』が居る事に違和感ば感じんかったとやろ？どんだけ田舎ね！いつまでヤンキーったい…そしてそんな事よりこの敗北感はなんね！……別にヤンキーの何が悪いったい…しかし四八のヤツ…ヤッてる最中に『せんぱぁい』て言われんのは男の一生の願いBEST10に入ってもよか大事件ばい………ほとんどエロ漫画の世界ったい。アイツぬりかべみたいな顔してなかなかやるったい…）……ジャスコでナンパ…で可愛いコ…」

四八「プッ……『ジャスコでナンパで可愛いコ』…か…お前がヤンキーの◯◯先輩に呼び出されてちょっと強引にヤられたん知ってるけど（笑）」

ホワイティー「………」

ホワイティー「ああん？…おい…お前ケンカ売りようと？四八手みたいなスケベっぽい名前で偉そうに何言いようとや？黙って聴いとったらお前いつも喋り方気持ち悪かやぞ。なんか変態っぽか！」

四八「ああん？…何がやねん？お前なんか頭灰皿やんけ！たまにガムとか入ってるし（笑）さらに痰とか入ってる時も…プッ…」

ホワイティー「おい！お前いい加減に…」

ホワイティー「ああ！あぶなぁーい！！！」

四八、ホワイティー「うわあああ！」

四八「痛ああああああっ！なんやあああああ！」

ホワイティー「おお…立ち上がった…」

四八「なんやなんや！コイツ…」

四八「び、びっくりしたぁ…」

ホワイティー「というか……あ……」

ホワイティー「あやまれええええ！」






【おわり】

iPhoneからの上映
キャスティング
ホワイティー（スタジオの灰皿）
四八（スタジオの48トラックの録音機材。通称「ヨンパチ」）
浩一（10-FEET）

ホワイティー「ふんふ～ん♪」