昨日は否定をしたくないと言っておきながら、今日は早速ある先生の治療をガッツリ否定します(笑)
こんにちは。いやさか鍼灸整骨院の大畑です。
けっこう昔の話です。
患者さんが突き指をされてきました。めっちゃ腫れてます。
当時、まだそういった疾患を扱うのに自信がなかった僕は上の先生に代わってもらいました。
僕「たぶん、骨折か指伸腱断裂だと思うんですけど・・・」
先生「OK.診てみるわ。」
先生の診たては指伸腱断裂。マレットフィンガーってヤツです。
どんなものかと言いますと
こんなんです。僕の右手薬指、マレットフィンガーです。
要は指を伸ばす腱が切れてしまったヤツです。初期にちゃんと処置をしないと
こうなってもう伸びません。ま、痛くないし、男やし別にいいっちゃいいんですけどね(笑)
ちなみにこれは小学生の頃サッカーボールが当たって突き指をしました。
「突き指やろ」
と、当時はガンガン引っ張られ、そのまま病院にも行かず、ほったらかしにしていたらこうなりました。
数か月痛かったのを覚えています。もしかしたら骨折もしてたかもね。
あ、突き指は引っ張ったらダメですよ~
話を戻して。これをちゃんと治そうと思ったら切れた腱を近づけて固定する必要があります。
ここでみなさんに質問です。
この切れた腱を治療するのに何が一番大事だと思いますか?
あ、すぐ上に書いてる(笑)
そう、固定しないといけないんですよ。だって切れてるんだから。
普通に考えたらマッサージなんかしたら余計に腱が離れるでしょ?
ところが、この院の治療計画。
毎日来てもらってその度にサポーターを外し、電気をあて、マッサージをする。
家に帰って邪魔な時はサポーターを外して良し。
・・・・いやいや、絶対に治らんやろ!!
経験の浅い当時の僕でもそう思いました。後で恐る恐る聞いてみました。
僕「あの患者さん治りますか?」
先生「うん、治るよ」
即答。
いや、たぶん治らないな。
数週間後、腫れは引き、痛みも消え、見事に指は曲がったままでした。
そらそうでしょうね。切れた腱をマッサージしてんだから。
サポーター外して曲げた時点で治りかけた腱はまた切れるし。
そこで先生と患者さんの会話。
先生「お家でサポーター外されたりしてたでしょ~」
患者さん「そうですね~。頭を洗う時には邪魔なんでつい~」
先生「それじゃ、仕方ないですね。」
おいおい、それでいいのかい??
外していいって言ってたやん。
なんのために毎日通わせてたん?
毎日治療に通った結果がほったらかしにしてた僕の指と一緒て…
この患者さんも痛みさえ取れればOKという感じだったんでしょうが。
ついでにしてくれる指の治療時間よりも長い全身のマッサージをしてくれれば良かったんでしょうか。患者さんがOKならOKか?
ちなみに治そうと思えば伸展位で24時間完全固定、数週間です。
たしか6週間くらいだったかな?骨折の可能性だってあります。
そう思うと治すなら、中途半端なサポーターなんかせずにガッチリ病院で
固めてもらった方が良いでしょう。そこまでやっとけば頭を洗う時にも外しません。
しばらく不便ですが、治すためには必要だと思います。
炎症がピークの頃からマッサージを始めていたのでもしかしたら家で正しい
アイシングをして治療に来なかったらもっと早く腫れと痛みが引いたかもしれません。
ちなみに、今ウチにこんな患者さんが来られたらまずは
骨折の有無
腱断裂の有無
を見て必要ならば病院に行って頂きます。
仮に病院で骨折・腱断裂の診断を受けて固定されても当院には
微弱電流の治療器があり、骨折でも腱断裂でも早く治してくれるので
それを当てます。ギブスをしていてもOKです。
病院に行く必要がないと判断したらやはり微弱電流で施術させて頂きます。
他に余計なことはしません。治すために必要な事を必要なだけします。
この場合はもちろん保険適応ですが、ついでに肩もんでくれ、腰もんでくれと言われてもしませんので。
そもそもマッサージしませんからね♪
肩こり腰痛を治したかったら自費治療を受けてください。これはケチなんじゃなくて
制度上そうなっているし、患者さんの身体のためです。
にしても炎症のピークで局所をガンガンマッサージしたり、ボキッバキッてする先生はどんな理屈でやってるんかなぁ。
いやさか鍼灸整骨院
大畑